英メディアTechRadarが、GoogleのAndroidエコシステム部門を率いるサミール・サマット氏へのインタビュー記事を掲載しました。
その中で同氏は、GoogleがChrome OSとAndroidを1つのプラットフォームに統合する計画であることを正式に認めました。
昨年11月にもGoogleがChrome OSをAndroidに統合する作業を進めていると伝えられていましたが、これを裏付けます。報道によれば、この計画は2つのOSを組み合わせて全く新しいプラットフォームを創出するのではなく、Chrome OSをAndroidに移行させる形で行われる模様です。
Android 16では、本格的なデスクトップモードやウィンドウ表示機能の改善、外部ディスプレイ管理の強化など、大画面デバイス向けの機能が多数導入されており、今回の統合計画との関連性がうかがえます。
インタビューでは、サマット氏はAndroidの新しい開発プロセスについても言及。「Trunk Stable」と呼ばれる仕組みにより、Samsungのようなデバイスメーカーは、最新のAndroidバージョンを自社のフラッグシップモデルのリリースに合わせて提供できるようになるそうです。これにより、従来よりも迅速に最新OSがユーザーに届くようになるとのことです。
さらに話題は、Googleが「Android XR」として再び力を入れる拡張現実の分野にも及びました。サマット氏は、過去のGoogle Glassでの経験を「多くの間違いを犯した」と振り返りつつも、そこからの学びが現在の開発に活かされていると強調。プロセッサーや素材、そして何よりAI技術の進化が、ファッション性と機能性を両立させた新しいウェアラブルデバイスの可能性を切り拓くと述べました。