Qualcommは、新しいミッドレンジスマートフォン向けSoCの「Snapdragon 7 Gen 4」を発表しました。
Snapdragon 7 Gen 4は前世代のSnapdragon 7 Gen 3と比較してCPU性能が27%向上、GPU性能が30%向上、さらにAI性能に至っては65%もの大幅な向上を実現していると主張します。
4nmプロセスで製造されており、CPUは1+3+4の構成を採用。具体的には2.8GHzで動作する1つのプライムコア(Cortex-A720)、2.4GHzで動作する3つの高性能コア(同じくA720)、そして1.84GHzで動作する4つの高効率コア(Cortex-A520)から構成されています。また、最大16GBのLPDDR5xメモリとUFS 4.0/UFS 3.1ストレージをサポートし、高速なデータ処理を可能にしています。
カメラ性能も大幅に向上しており、最大で2億画素のカメラセンサーに対応し、Snapdragon 7シリーズでは初となるAIによって露出やフォーカスを自動化する機能も搭載。
接続性能も充実しており、最新のWi-Fi 7やBluetooth 6.0に対応。5G通信では最大4.2Gbpsのダウンロード速度を実現しています。特筆すべきは新たに搭載された「Qualcomm Expanded Personal Area Network(XPAN)」技術で、これはBluetoothではなくWi-Fiを介して音をイヤホンに伝えることにより接続性や安定性に優れるというもの。
AI性能の向上は特に顕著で、オンデバイスでのGen AIアシスタントや大規模言語モデル(LLM)の実行をサポート。また、7シリーズとしては初めてStable Diffusion 1.5を使った画像生成機能を搭載しています。
Snapdragon 7 Gen 4を搭載した最初のスマートフォンは、HonorとVivoから今月中に発表される予定です。