中国伝音のサブブランドであるInfinixは9月27日、ブランドとしては初となる折りたたみスマートフォン「Infinix Zero Flip」を発表しました。中国伝音のほかのブランドであるTecno PHANTOM V Flip2のリネーム品で、高級感を醸し出していたベース機種とは真逆に、より若々しさが伝わるデザインに仕上がっています。GSMArenaが伝えています。
最近の折り畳みスマホではMotorola Razr 50やZTE Libero Flipのように、トップクラスの処理性能を載せず、その分価格を安くしている縦折りの折り畳みスマホは増えてきましたが、Infinix Zero Flipもそれに該当するような端末です。
搭載するSoCはDimensity 8020。AnTuTuベンチマークスコアでは80万点前後と、最新の3Dゲームは設定を落とさないと厳しい性能です。メモリは8GB、ストレージは512GBの構成のみと、シンプルで分かりやすくなっています。
内側のメインディスプレイは6.9インチのLTPO有機ELディスプレイを採用。解像度はFHD+で120Hzのリフレッシュレート、1400ニトのピーク輝度に対応。
またカバーディスプレイでは、3.64インチの有機ELディスプレイ(1056×1066ピクセル)を搭載。こちらも120Hzのリフレッシュレートに対応しています。画面サイズとしては大きいものの、Razr 50と同じくヒンジ付近まではディスプレイが伸びていません。
カメラは2眼で、5000万画素でOISに対応する広角カメラと5000万画素の超広角カメラを搭載。インカメラにも5000万画素センサーを採用しています。3つのカメラすべてで4K動画撮影が行えるとのこと。
またInfinixならではの「GoProモード」という地味に特徴的な機能を搭載。互換性のあるGoProカメラにペアリングすると、スマートフォンでGoProの映像を表示したり、カメラアプリから直接制御できるようになる機能であるようです。
Zero Flipのサイズは、折りたたみ時で厚さ16mm、重さ195g、展開時で厚さ7.6mm。参考までに、Z Flip6は展開時厚さ6.9mmで重量187g、Razr 50は7.3mmで188gでであることから、やはり少し重たく分厚いです。
ヒンジは完全に隙間なく折りたたむことができるうえ、30°から150°の間で固定できるため、ビデオカメラのような持ち方や平面において三脚代わりに使うことも可能としています。
バッテリー容量は4720mAhで、70Wの急速充電に対応しています。これは縦折りスマホとしてはトップクラス。とはいえDimensity 8020は6nmプロセスを採用しているようで、最新機種に比べれば電池持ちは良くないかもしれません。
OSはAndroid 14ベースのXOS 14.5で、2回のAndroidバージョンアップデートと3年間のセキュリティアップデートを約束しているとのこと。
本体カラーはロックブラックとブロッサムグローの2色展開です。TECNO PHANTOM V Flip2と比較すると、かなり若々しい色使いです。
ナイジェリアでの106万5000ナイジェリアナイラ、日本円にして9万円前後。ベース機種であるTECNO PHANTOM V Flip2は699ドル(10万円弱)からであったため、地域差も考慮する必要はありますがデザインの変更でコストを抑えている可能性はありそうです。
OS | XOS 4.5 (Android 14ベース) |
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SoC | Mediatek Dimensity 8020 |
メモリ | 8GB |
容量 | 512GB |
画面 | 折りたたみ式LTPO AMOLED 6.9型 1080×2640 最大120Hzリフレッシュレート |
カメラ | 5000万画素メイン+5000万画素超広角 |
インカメラ | 5000万画素 |
電池 | 4720mAh 70W有線充電 10W逆ワイヤレス充電 |
寸法 | 展開時: 170.4 x 73.4 x 7.6 mm、折りたたみ時: 87.5 x 73.4 x 16 mm、195g |
5G | 情報なし |
LTE | 情報なし |
3G | 情報なし |
その他 | 指紋認証(側面)、加速度センサー、ジャイロセンサー、近接センサー、コンパス、デュアルスピーカー搭載、nano-SIM |