KDDIが複数の立体商標を登録出願したことがわかりました。いずれもネット専廉価プラン「povo on au」に関するもの。
[商願2021-76046]
商標: [画像4枚] (立体商標) /
出願人: KDDI株式会社 /
出願日: 2021年6月18日 /
区分: 9類(業務用テレビゲーム機用プログラムほか), 35類(広告業ほか), 36類(金融先物取引の受託ほか), 37類(電子応用機械器具… pic.twitter.com/nAywetARLt— 商標速報bot (@trademark_bot) August 15, 2021
povo公式キャラクターが誕生日やゲーム、映画をモチーフにした姿になっています。これは何を意味するのか?
povoは適宜トッピングを付け加えてお得に利用できる新発想の料金プラン。名称は「pov(point of view「視点」)」と「ab ovo(ラテン語で「卵から・最初から」)」を組み合わせた造語。キャラクターは「ab ovo」から白いタマゴをモチーフにデザインされていますが、povoの特徴であるトッピングに合わせて、その形態を変えるといいます。
その例として「データ使い放題24時間」トッピングでは、羽の生えた姿となっています。
ということは、誕生日やゲーム、映画にちなんだトッピングが登場するのでしょうか。誕生日だけ使えるトッピング?
「データ使い放題24時間」トッピングは、その名の通り、1回220円の利用料で1日のデータ利用残量を消費せず通信し放題になります。
ここから推察するに、「特定の動画サービス/ゲームアプリに関する通信のみ、24時間データ利用料を無料にする」といったトッピングになる可能性がありそうです。KDDIはSHOWROOMと協業した縦型動画配信サービス「smash.」やテレビ朝日との合弁会社の「TELASA」といった動画サービスがあるほか、au Netflixプランも提供。さらにゲーム配信のOPENREC.tvとも提携しています。これらのサービスの通信を快適に使えるトッピングになるのではと思います。
ただし特定通信サービスのみ料金を優遇するのはゼロレーティング、いわゆるカウントフリーと呼ばれるもので、総務省がガイドラインを出しています。通信内容を把握する必要があることから、日本国憲法第21条第2項の「通信の秘密」に関わる電気通信事業法第4条第1項に抵触しないためには、顧客への説明と個別同意が必須であるほか、カウントフリー対象となることを希望する事業者に過大なコストを求めるなどの不当な排除を行わないことが求められています。
このため、利害関係のある特定サービスだけを優遇するのではなく、それ以外の希望する事業者のサービスも含めて包括的にカウントフリーとなるトッピングになるのではと予測します。新トッピングローンチ当初よりも対象サービスは継続的に増えていく可能性がありそうです。
かつてSoftBankは幅広い対象事業者を受け入れると公言して、様々なサービスがカウントフリーとなる「動画SNS放題」を謳う「ウルトラギガモンスター+」を展開。LINEモバイルやLINEMOがLINEをカウントフリーに。OCNモバイルONE、BIGLOBEなどのMVNOも展開中。KDDIはNetflixプランについてカウントフリーを検討していた気配もありますが、2018年夏当時は総務省のガイドラインが定まっておらず「時代が来たら考える」と髙橋誠社長は述べていました。
他にも出願がされており、こちらはSNSカウントフリーでしょうか?
絆創膏を付けたキャラクターも。正直トッピングとしては予想がつきません。もしトッピング以外であるとすれば、修理や保険でしょうか。
povoは端末販売を行っていませんが、ahamoのように端末取り扱いを始めるのか、それとも楽天モバイルの「持ち込みスマホあんしん保証」のように自社外端末を対象とした広範な保証サービスなのか、気になるところです。
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