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サムスン、アプリ性能制限「GOS問題」に公式声明。アップデートで修正へ

 Samsung製の端末にプリインストールされている「ゲーム最適化サービス(Game Optimizing Service,GOS)」によりベンチマークアプリを除く多くの種類のアプリのパフォーマンスが抑制されていた件について、Samsungはこの問題に公式に回答したようです。THE VERGEが伝えました。

 それによると、Samsungの広報担当であるKelly Yeo氏はTHE VERGEに対して一連のフィードバックを重く受け止めるとともに、ユーザーがパフォーマンスを任意に制御できるようにソフトウェアアップデートを公開する予定であると述べたとのこと。

 一方で同氏は「Game Optimizing Service(GOS)は、ゲームアプリがデバイスの温度を効果的に管理しながら、優れたパフォーマンスを達成できるように設計されています。GOSは、ゲーム以外のアプリの性能管理は行っていません」と加えたようです。1万以上の対象アプリのリストが流失していながら何をいまさら、とは思います。

 今回のこの問題はGOSがゲームのパフォーマンスを抑制しているだけでなくInstagramやNetflixといった総計1万以上のアプリのパフォーマンスを制限していることを韓国のネット掲示板ユーザーが発見したのが発端。

 すべてのアプリのパフォーマンスを抑えるだけならまだしも、AnTuTuやGeekbench 5といったスマホの性能を計測するベンチマークアプリはこの対象には含まれていません。これはベンチマークアプリのスコアと実際の使用感を乖離させます。ユーザーからは詐欺まがいに映り得るため、厳しい指弾を受けています。

 また、CPUの性能を計測するGeekbenchはすでにSamsung製スマホのうち「Galaxy S10/20/21/22」を性能評価の統計から外すことを発表しています。

 過去にもHuaweiやOPPOなどが「ベンチマークアプリの起動時のみCPU周波数を異常に上げる」といった不正や、Appleが行い大規模な訴訟問題まで発展した「秘密裏に古い端末の性能を制限する」バッテリーゲート問題、OnePlus製端末で昨年発覚した今回の事例と近しい「Chromeなどの一部アプリで最高性能コアを働かせずパフォーマンスを著しく制限させる」といった行為などは多く行われています。かくも厳しいハイエンドSnapdragonの発熱問題があるとはいえ、今回の事案で深く反省してもらいたいところです。

情報元THE VERGE
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