将来のiPhoneへの搭載が予想されている、長距離光学ズームを行うためのペリスコープ(潜望鏡)型レンズに関して、Appleがサプライヤーを決定したと、The Elecが伝えました。
情報によると、Appleがサプライヤーとして選んだのは、韓国に本社を置くJahwa Erectronics。
この会社は、同じく韓国のサムスン電子に光学式手振れ補正の部品を供給する会社でもあり、現在最新の「Galaxy S22」シリーズにもJahwa Erectronicsの部品が採用されています。
Appleは、2021年上半期にJahwa Erectronicsの部品製造ラインを視察していた模様。また、Jahwa Erectronicsは、新しい部品の製造施設を建設するために1910億ウォン(約200億円)を投じる計画を発表しています。Appleは、過去に部品を製造するサプライヤーに、Apple専用の製造ラインを建設するよう依頼していることを鑑みると、Jahwa ErectoronicsがAppleに部品を供給する可能性は非常に高いと見られます。
直近のAndroidスマートフォン大手各社のフラッグシップスマートフォンには、カメラ部に長距離光学ズームを行うためのペリスコープレンズが搭載されています。代表例として挙げられるサムスンのGalaxyシリーズにおいては、Galaxy S20 Ultra 5Gで初めてペリスコープレンズが搭載されてから現在まで、レンズだけでなくソフトウェア処理も進化が著しく、100倍ズームも輪郭がだんだんとはっきり見えるようになってきています。
一方、iPhoneはこれまでペリスコープレンズを搭載せず、最新のiPhone 13 Proでも、デジタルズームは最大15倍となっており、望遠で他社に遅れをとっていました。
今回の情報により、今後のiPhoneラインアップにペリスコープ望遠カメラを搭載したモデルが登場する可能性が高くなり、更なるカメラ性能の向上に期待が高まります。