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NTT、世界初となる「周囲の景色をもとに雑談する対話AI」を開発

NTT

 日本電信電話株式会社(以下NTT)は、新しいドライビングパートナーの提案として「景色や周辺情報をもとに雑談を行う対話AI」を開発したことを発表しました。

 対話AIは、「人間が発した言葉にごく自然に返答するもの」としてすでに数多く存在しますが、これらはすべて入力がテキスト情報であることが条件となっていました。NTTは「運転中の景色といった『常に変化するもの』を入力として発話できないことが、従来の対話AIの課題だった」としています。

NTT対話AI

対話の例

 今回開発された新しい対話AIは、この課題に「自己位置周辺のスポット情報」と「景色画像内の物体情報」の2点からアプローチすることで、解決に漕ぎ着けたとのこと。例えば、スポット情報からカフェが読み取れれば「おしゃれなカフェだなぁ」と発話し、景色画像から「家」という物体が検出できれば「あんな場所に家があるよ」と語りかける、といったことが可能になっています。

 また、刻々と変化する景色に対応できるよう、文脈から「今ユーザーはどんな物体について話していて、どんな情報に興味を持っているか」を推測する技術も備わっているとのこと。これにより、AI自らユーザーへ興味の有りそうな話題を振るという、より人対人に近い会話が実現したとしています。

NTT対話AI

全体構成図。「印象発話生成器」「話題強度推定器」がより自然な会話に作用

 今後は居眠り運転・漫然事故の防止に役立つドライブパートナーや、使い勝手の良い音声ナビゲーター・アシスタントの実現に向けて、実証実験を進めていくとのことです。

 「対話AI」とはいえ、自分で外部情報をもとに話したり、相手の考えを推測して話題を変えたりするのは、ほぼ人間と同じことをしているようにも思えます。技術の進歩に舌を巻くばかり。

 昨今は居眠り運転はもちろん、スマホ運転などでも自動車事故が増えています。このAIの導入が効果的に働くことに期待したいところです。景色情報だけでなく、ドライバーの表情・視線・動作なんかも読み取って注意してくれたりしたら、さらに便利そうですね。

情報元NTT
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