XiaomiサブブランドのPOCOは、グローバル発表会にて「POCO X4 GT」を発表しました。Xiaomiの企業理念と相まって、コストのかけどころをパフォーマンスに全振りしたようなデバイスに仕上がっており、先代のPOCO X3 GTで特徴だった圧倒的なコスパはいまだ健在であるどころか、さらに強化されています。
パフォーマンス
POCO X4 GTはSoCにDimensity 8100を搭載。AnTuTuベンチマークでは82万点を記録。POCO X3 GTのDimensity 1100は60万点台、Snapdragon 888は高くても80万点程度であるため、この価格でこの処理性能はもはや異常です。
メモリには最新のLPDDR5を搭載、POCO X3 GT比で50%の速度向上をアピールしています。
冷却性能も優位性を強く宣伝しており、ベイパーチャンバーはこれまたPOCO X3 GTと比較して32%サイズアップ。
ディスプレイ
ディスプレイは先代と同じく液晶ですが、リフレッシュレートは最大144Hzに対応。液晶でこの速度は驚異的です。解像度はフルHD+(2460×1080)。
また、リフレッシュレートは30 / 48 / 50 / 60 / 90 / 120 / 144Hzの7段階で自動で調整されます。画面サイズは6.6インチで解像度はフルHD+(2460×1080)。
POCO製スマホとしては初めて、アスペクト比20.5:9のディスプレイを採用。この画面サイズながら握りやすさをアピール。
カメラ
カメラは6400万画素+800万画素超広角+200万画素マクロ。Xiaomi独自の機能を多く備えますが、あまりカメラ性能には期待できなさそうです。インカメラは1600万画素。
バッテリー
バッテリーまわりはさほど進化なく、容量は先代から微増にとどまる5080mAh。地味にPOCOのハイスペックシリーズ、つまりXシリーズとFシリーズの中では過去最大となっています。充電速度は67Wで、46分で満充電が可能とアピール。同時発表のPOCO F4と比べ、バッテリー容量が大きい分だけ妥当に時間がかかります。
その他
POCOとしては珍しく、デザインの完成度の高さをアピール。本体色はかなり落ち着いた色合いのブラックとシルバー、ブルーの3色を用意します。
また、すでに多くのデバイスから淘汰されつつある3.5mmイヤホンジャックを備えます。スピーカーは上下に2基備わり、Dolby Atmosに対応。高い没入感を実現するとのこと。
通信用のアンテナを複数配置することにより、ゲーム中でも高い安定性を実現します。
価格
価格はメモリ8GB・ストレージ128GBのモデルが379ユーロ(5万3000円)、同じくメモリ8GB、ストレージ256GBのモデルが429ユーロ。事前予約によりそれぞれ299ユーロ(4万2000円)、349ユーロまで値引かれます。
なお、POCO X4 GTは、中国国内でのみ販売されている「Redmi Note 11T Pro」のリネーム品であるといえますが、POCO X4 GTとRedmi Note 11T Proはガラパゴス化著しいドコモ・auのバンドをほぼ網羅。POCOの日本初上陸を飾った「POCO F4 GT」も、コスト削減のためかグローバル版との差異がなかったため、技適さえ確認できれば日本への投入も十分に期待が持てますが、今のところ確認されていません。
スペック表
スペックは以下の通り。
OS | MIUI 13 for POCO,Android 12ベース |
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SoC | MediaTek Dimensity 8100 |
メモリ | 8GB |
容量 | 128/256GB |
画面 | 6.6型 (2460×1080) 液晶 144Hz,270Hzタッチサンプリングレート |
カメラ | 6400万+800万超広角+200万マクロ |
インカメラ | 1600万画素 |
電池 | 5080mAh,67W |
寸法 | 163.64*74.29*8.87mm,200g |
5G | n1/3/5/7/8/20/28/38/40/41/77/78 |
LTE | 1/2/3/4/5/7/8/20/28 B38/40/41 |
3G | B1/2/4/5/8 |
その他 | Wi-Fi 6,BT 5.3 |