「ファイルの一括リネーム」や「ウィンドウ位置レイアウトの作成」など、様々な便利機能を提供するMicrosoft製ユーティリティソフトウェア、Microsoft PowerToys。現在でも続々と機能が追加・強化されていますが、画面上の画像からテキストを抽出する新機能が開発中であるようです。
Windows Centralによると、PowerOCRと呼ばれる機能が同プロジェクト上のプルリクエストに投稿。OCRは光学画像認識の略で、OneNoteなど一部Microsoft製アプリではこの機能をサポートしていますが、PowerOCRが完成すれば様々なアプリケーションで利用できることになります。
投稿したTheJoeFin氏によれば、この機能はその多くを同氏のリポジトリ「Text-Grab」からコピーしているとのことですが、まだまだ完成までは遠いようです。
現時点では、Windows+Shift+Sキーで行うスクリーンショット(Snipping Tools)と同じような形式で範囲指定を行い、領域内の文字を抽出、クリップボードにコピーする機能があるとのこと。今でこそChromeであればGoogleレンズを利用することで似たようなことが行えますが、これがすべてのアプリケーションで行えるのはかなり便利。
将来的には画像の右クリックオプションから利用できるようにしたり、単語を選択したりできるようになる予定としています。
開発は初期段階であり、正式に採用されるまでにはまだ時間がかかる見込みとなります。現時点で機能を試すためにはビルドが必要で、複雑な手順を踏む必要があります。
Microsoft PowerToysはオープンソースでWindowsの作業効率を向上させるツール。筆者がライターを始めたばかりの頃に解説していますが、あれからさらに機能性に磨きがかかり、ウィンドウを常に手前で表示する機能や、見失いがちなマウスカーソルを見つけやすくしたり、プレゼンテーション用にクリックを分かりやすくする機能群(マウス ユーティリティ)、ショートカット一つでビデオ会議のマイクやカメラをミュートするものなど、魅力的な機能がさらに増えています。