アイリスオーヤマは、業界最大クラスを謳う15.6インチディスプレイを搭載したAndroidタブレット、「LUCAタブレット TM152M8N1」を発表しました。9月15日より各ECや家電量販店にて取り扱われます。
SoCにはMediaTek MT6779ことHelio P90を採用。2018年発表で12nmプロセス採用のかなり古いSoCです。Helio P90はどれぐらい性能が低いかというと、AIWAデジタルの4万円弱のタブレットやFire HD 10が搭載するMT8183(Kompanio 500)とGeekbenchスコアが同程度。つまり処理性能には期待が持てません。
メモリは8GB、ストレージは128GB。やや物足りなくはありますが、最大512GBまでに対応するmicroSDカードスロットを搭載。
このタブレット一番の魅力は間違いなくその画面サイズの大きさ。iPad Pro(12.9インチ)やGalaxy Tab S8 Ultra(14.6インチ)を軽く押さえてしまう15.6型という圧倒的なサイズ。解像度は1920×1080と控えめで、リフレッシュレートも表記なし。おそらく60Hzでしょう。
カメラはインカメラ・アウトカメラ共通で800万画素。Galaxy Tab S8 Ultraと同じく、インカメラは画面を横向きにした際に上にくるような位置で、ビデオ通話やオンライン授業などでの利便性をアピール。
その他、バッテリーは8000mAh、Android 12を搭載し、重量は1250g。一瞬目を疑いましたが、重さは1.25kgで間違いありません。実にiPad Pro 12.9インチ (4世代)2台分です。別途専用スタンドや充電器、ケーブルにSIMピンが付属します。
参考価格は12万1980円。ここまで処理性能が悪く、さらに高価なタブレットではもはや標準装備であるスタイラスペンも対応なし、また解像度や画素密度も高くないディスプレイなどなど、でよくこの価格に設定できたなとつくづく感じます。すべての点で競合より劣るとしか言いようがなく、ボッタクリもいいところ。せめて5万円ぐらいであれば、まだその大画面を評価できる余地もあったのですが。
これを定価で買うくらいであれば、ほぼ同じ価格のGalaxy Tab S8 Ultraか、逆に8万円台まで予算を落としてYoga Tab 13を買った方が確実に幸せになれます。
TM152M8N1 | Galaxy Tab S8 Ultra | |
---|---|---|
OS | Android 12 | Android 12 |
SoC | MediaTek MT6779(Helio P90) | Snapdragon 8 Gen1 |
メモリ | 8GB | 12GB |
容量 | 128GB MicroSD対応(~512GB) |
256GB MicroSD対応(~1TB) |
画面 | 15.6型 液晶 FHD(1920 × 1080) | 14.6型 有機EL WQXGA+(2960 × 1848) |
カメラ | 800万画素 | 1300万+600万画素 |
インカメラ | 800万画素 | 1200万+1200万画素 |
電池 | 8000mAh | 11200mAh |
寸法 | 364 x 224 x 11mm 1250g |
208.6 x 326.4 x 5.5mm 720g |
その他 |
生体認証対応表記なし Wi-Fi 5(ac) / Bluetooth 5 専用スタンド/専用充電器 |
Sペン対応&付属、Samsung DeX、 画面内指紋認証/顔認証 Wi-Fi 6(ax) / Bluetooth 5.2 |
価格 |
12万1980円 | 12万6000円程度(各EC割引適用後) 14万1800円(定価) |