代理店よりAndroidタブレット、N-oneのNPad Plusを提供して頂きました。レビューしていきます。
内容物は本体とUSB Type-C to Type-Aケーブル、Type-AのUSB ACアダプタが同梱されています。
背面下部には一応PSEマークと技適のマークがあります。
外観をチェックしていきます。背面はやや青みがかった色味で、上部にアンテナがあります。
シールによる技適シールがあります。総務省の技術基準適合証明等を受けた機器の検索で調べたところ、Wi-Fiの2.4GHz、5GHzにおいてきちんと通過していることが確認できました。TD-LTEと記載がありますが、日本向けのモデルではしっかり潰されています。(詳しくは後述)
左側面にはイヤホンジャック、ボリュームボタン、USB Type-Cポート、スピーカーがあります。
上部にはピンを利用したスロット式のトレイがあります。
SIMトレイは塞がれていますが、microSDは利用可能です。
さて電源を入れて確認していこう……としたのですがまさかのタッチパネルが一切反応しない初期不良を引いてしまいました。取り急ぎ連絡し、至急代替機を送ってもらいました。
プリインストールされているアプリはGoogleのアプリばかりで、変なプリインストールアプリは見当たらず。ランチャーはオリジナルのものを採用しているようですが、それ以外は基本的にピュアなAndroidの印象です。
ディスプレイは約10.4インチ、2000×1200の高解像度フルラミネーションディスプレイを搭載しています。SoCにはMediaTekのMT8183を搭載しています。これはAmazonのKindle Fire HD10やHP、LenovoなどのChromebookに搭載されているSoCと同じものです。
RAMは6GB、内蔵ストレージは128GBと十分な量を搭載しています。
ちなみにOSはAndroid 12、セキュリティアップデートは2022年9月を最後に更新されていませんでした。Wi-FiはWi-Fi 5(IEEE802.11 ac)対応は確認できました。
ディスプレイの品質はお世辞にも良いとはいえませんが、価格を考えれば妥当でしょう。やや色温度は低めの印象です。ただ解像度は高い。色は悪い、視野角も広くはない、という感想です。
サイズ感は縦向き時は手が大きめの人でギリギリ片手で握れるサイズ。10インチが片手で握れるなら割とアリかもしれません。
スピーカーはおまけ程度。不満があるなら別途ワイヤレスヘッドホンか、スピーカーを用意したほうがいいです。左右から鳴るだけマシ。その程度の印象です。
意外だったのはスタンバイ時の電池持ち。満充電で10日ほど放置しましたが、残量は20%ほど。思ったより減らないな、という印象でした。しかし、使い出すとゴリゴリ減っていくので、あくまでスタンバイ時だけの話です。
不満点を挙げると充電、コンテンツ面で不満がありました。充電ですが、USB PDには非対応のため満充電までが非常に遅いです。USB Type-Aのアダプタで5V 2Aで充電する必要があり、それ以外では受け付けないようになっています。USB PDの充電環境しかないため、わざわざ充電するための環境を構築することになりやや面倒でした。
次にコンテンツ面ですが、Widevineを確認したところ、L3対応と表示されました。L3はWidevineの中でも最も低いレベルに該当し、コンテンツは再生できるが、HDでの再生は不可という扱いです。そのため、せっかく高解像度なディスプレイを搭載しているにも関わらず、画質は荒いままという残念っぷり。YouTubeでは問題ありませんが、Amazon PrimeビデオなどDRMがかかるコンテンツには向かないです。
正直普段からハイエンドタブレットばかり使っているので褒めるところはないのですが、2万円で10インチで、RAM 6GB 内蔵ストレージ128GBはすごい時代が来たもんだとは思います。
スペック的にもゲームをする、というよりは軽いブラウジングやSNS、Kindleでの読書、YouTubeでのコンテンツ消化を主にするべきかと思います。