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USB-CのiPhone Xを作ったエンジニア、今度はAirPodsのUSB-C有線化に挑戦

 スイス在住のエンジニアKen Pillonel氏は4月1日、自身のYouTubeチャンネルで、AppleのワイヤレスイヤホンAirPodsをUSB-C端子搭載かつ有線接続仕様に改造する様子を公開しました。

 公開されたのは40秒ほどの短い動画で、AirPodsを慎重に分解する様子や、用意したUSB-Cケーブルと半田付けで接続するシーンなどをテンポ良く紹介。最後に暗めの部屋でイヤホンを付け、音楽を聴くシーンで終わっています。

 投稿者のKen Pillonel氏は、2021年にiPhone XのLightning端子をUSB-C端子に改造してオークションに出品。8万6000ドル(当時のレートで約1千万円)で売却したことでも知られる人物です。

 同氏によれば、今回の企画の意図は、ユーザーが「修理しづらいワイヤレスイヤホン」を購入する前に、一度立ち止まって考えるためのきっかけを作ること。

 イヤホンに限らず、ユーザーが容易に分解・修理できるデバイスなら、故障やバッテリー交換が必要となった際も、ユーザーが自力で対応できる為、1つのデバイスを長く使い続けることが可能です。

 しかし、現状のAirPodsは分解がとても難しく、ユーザーによる修理は事実上不可能となっています。Appleの正規窓口での修理・交換が現実的ではないユーザーは、古いAirPodsを廃棄して、新しいイヤホンを買うことを強いられるのです。

 同氏はこのような状況を踏まえ、視聴者から「(バッテリー不要の)有線イヤホンを買えばいい」「修理不能な製品を買わなければいい」といった当たり前の反応をもらえる動画を作ることが目標だったと述べています。

 投稿日が4月1日だったため、一部ではエイプリルフールのネタ動画と見る向きもあるようですが、企画の意図を考えれば、ジョークかどうかはあまり関係ないと言えるでしょう。

 なお、日本では電波を発する機器を改造すると、内容次第では電波法などの法令に抵触する可能性があります。この動画に触発されてAirPodsの改造を考えている方は、挑戦する前にきちん法令をチェックして、問題がないことを確認しておくことをお勧めします。

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