キヤノンマーケティングジャパンの社内ベンチャーであるichikara Labは、新しい減音デバイス「Privacy Talk」のコンセプトデザインを発表しました。
「Privacy Talk」は、減音デバイスという比較的新しいカテゴリの装着型デバイス。マスクの形をした本体には、マイクとイヤホンを内蔵しており、ユーザーの声を独自構造の減音機構を通過させることによって、周囲に自身の話し声が聞こえにくくなります。同時に、外からの話し声がマイクに入りにくくなる点も大きなポイントです。
さらに、マスク内部にはファンを搭載し、空気の循環をサポート。減音構造を持ちながら通気性も良好で、息苦しくなることもなさそうです。
ichikara Labによると、このデバイスは、オンラインコミュニケーションが急速に発達した現代において、場所や時間帯を気にせずに、安心かつ快適にコミュニケーションが取れる環境の確保を目指し開発を進めているとのこと。
同様の機器として、VR・メタバース関連機器を開発するShiftallのmutalkが挙げられます。mutalkは、音響工学に基づいた設計により、高い遮音性を実現。オンライン会議等でも活躍の場が見込める一方、装着した際のインパクトも強く、家以外で利用するのに抵抗感を持つユーザーもいると考えられます。
この点、「Privacy Talk」は、見た目がマスクそのものであり、装着していても違和感をあまり感じません。実際に製品化された際の本体の大きさなども気になるところですが、外出先でのオンライン会議などビジネス面ではもちろん、ボイスチャットなど様々な場面で活躍するデバイスになりそうです。
キヤノンの社内ベンチャーichikara Labは、若年層をターゲットにした新製品の企画・開発を行う、2020年4月に設立されたキヤノンMJ初の社内ベンチャー。同社は、「Privacy Talk」の商品化に向けた準備を進めているとのことで、今後の情報にも注目が集まります。