弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

デカいし競合より安い、Xiaomi Pad 6 Max登場!

 Xiaomiは、8月14日の中国向け新製品発表会において、「Xiaomi Pad 6 Max」を発表しました。大柄な14インチのタブレットで、このサイズのタブレットとしては競合より二回りも安い価格設定です。

パフォーマンス

 Xiaomi Pad 6 MaxはSoCにSnapdragon 8+ Gen1を採用。AnTuTuベンチマークスコアは130万点超と高い性能を持っており、幅広い用途に応用できそうです。Androidタブレットとしては、先日日本でも発表されたGalaxy Tab S9シリーズに次ぐ性能を持っています。

 メモリとストレージの構成は幅広く、メモリはLPDDR5Xの8GB/12GB/16GB、ストレージは256GB/512GB/1TBから選べます。

ディスプレイ

 ディスプレイはドデカく14型。コストカットのためか、競合とは異なり液晶ディスプレイを採用しています。しかしそれ以外に特色があるかと言われれば微妙であり、例えば画面解像度については11型のXiaomi Pad 6/6 Proと変わらず2880×1800。

 iPad Proであれば画素密度(ppi)を一定にすべく、iPad Pro 12.9の画面解像度は相応に高く設定されていますが、Xiaomi Pad 6 Maxでは画素密度が露骨に下がっている、またそもそもSoC側の制限でこれ以上解像度を上げられないため、これだけ見れば欠点になりえます。ただ、iPad Proのppiは262、Xiaomi Pad 6 Maxは242と、解像度が高いことからそこまで大差はなく、さほど気にならないレベルにはあると思われます。

Snapdragon 8+ Gen1の最大リフレッシュレート。QHD(2560×1440)+で144Hzであり、Pad 6 Proの2880×1800/144Hzはかなり上限ギリギリなことがわかる

 また、ディスプレイの供給の問題か、Xiaomi Pad 6では144Hz対応だったリフレッシュレートが、最大120Hzまでの対応となっています。

 なお、細かいところでいえば、Xiaomi Pad 6 ProでGorilla Glass 3だったディスプレイの強化ガラスは、Xiaomi Pad 6 MaxでGorilla Glass 5になっています。画面が大きい分損傷のリスクがあると考えたのでしょうか?

バッテリー

 バッテリーはさすがに大きく10000mAh。Xiaomi独自の充電制御チップである「Surge G1」を搭載し、67Wの急速充電に対応。68分で満充電ができるとアピールします。

 特筆すべきなのは「33Wの逆充電」。PD3.0に対応しているようで、Xiaomi MIX Fold 3を30分で50%まで充電することができるようです。ここまでのスピードの逆充電も非常にレアですよね。

その他ハードウェア

 カメラは5000万画素と深度測定の2眼。インカメラは2000万画素で、最近のタブレットで増えてきた「横置き時にカメラが上部にくる」配置になりました。iPadの一部モデルと同様に、人物を認識して画面の中央にセンタリングする機能を備えます。

 また、ToFセンサーとLEDをインカメラ横に配置しており、カメラ使用中はLEDが点灯するほか、ToFセンサーによる高精細な顔認証に対応しているようです。

 Xiaomi Pad 6 Maxはその巨体に見合った8基のスピーカーを搭載。Dolby Atmosに対応し、繊細な音も表現できるとアピールしています。

アクセサリー

 アクセサリーはXiaomi Pad 6シリーズの「Xiaomi Smart Pen(第2世代)」とは異なる、「Xiaomi Focus Stylus(直訳)」と、当然ながらこの端末専用のキーボードが用意されています。

 Xiaomi Focus Stylusは、8192レベルの筆圧感知に対応し、これまであった2つのサイドボタンに加えて、「フォーカスキー」なるボタンが追加されています。また、ペンが画面につく前から入力位置を表示するホバーカーソルが表示されるようになったとのこと。

 Xiaomi Pad 6 Max専用の「智能触控键盘(Smart Touch Keyboard)」は、タッチパッドを備えた専用キーボード。本体との金属接点で充電できるまともなキーボードですが、なんと本体にバッテリーを備えることにより、タブレット本体から外した状態でも使用できるようです。

ソフトウェア

 Xiaomi Pad 6 Maxはタブレット向けに最適化された「MIUI Pad 14」を搭載していますが、この端末で「MIUI Free Workbench」なる機能が新たに利用できるようになったとのこと。この機能は簡単に言えばPCモード、またiPadでいうところの「外部ディスプレイなしのステージマネージャー」のようなもので、複数アプリを柔軟に表示できるようです。

 また、複数人でWeb会議に顔を出すためのマイクフォーカス機能を搭載。このデバイスから1人だけがWeb会議に参加するときは、デバイス正面60°からの声にフォーカスし、会議に複数人がかかわる際には、4つのマイクで周囲の声を認識することにより、通話品質の向上を実現しています。

 このほか、一部のXiaomi製ノートパソコン限定で、画面のミラーリングや拡張、マウスとキーボードの共有が行えるとのこと。

価格

 本体色はブラックとシルバーの2色。構成はメモリ8GB/ストレージ256GB、同12/256GB、12/512GB、16/1TBの4種が用意されています。価格は最廉価モデルが3799元で、日本円にして7万6000円、最上位は4799元/9万7000円。

 14インチ以上のAndroidタブレットは正真正銘数えるほどしかなく、現在販売されているものであればGalaxy Tab S8/S9 Ultra(14.6インチ)とLenovo Yoga Tab Extreme(14.5インチ)、そしてこのXiaomi Pad 6 Maxの3機種のみ。Tab S8/S9 Ultraは言わずもがな、Lenovo Tab Extremeも日本円に換算して16万円以上する代物であり、「安価に巨大なタブレットが欲しい」というニーズを一挙に引き受けてくれそうです。

 一方で、Androidタブレットほぼ全体の問題として、「性能をフルに発揮でき、かつ大画面に最適化されたクリエイティブ向けアプリが少ない」とか「そもそものOSの最適化が足りていない」といった課題が残っており、たいていの場合手放しに人に勧められるものでもないのが現状です。筆者もXiaomi Pad 5を購入後、iPad Proに寝返りました。

 筆者としては、規約が許しさえするのなら、こういったタブレットをAndroidとArm版Windowsのデュアルブートにしてほしいと思っています。先述の問題もある程度カバーできますしそれでプラス2万弱程度ならマジで即買いしますね。Xiaomi Pad 5は非公式でWindows 11を動かすプロジェクトもあり、需要はありそうなものですが。

スペック表

OS MIUI 14 Pad(Android 13)
SoC Snapdragon 8+ Gen1
メモリ 8/12/16GB
容量 256/512/1024GB
画面 14型 液晶 2.8K(2880×1800)
カメラ 5000万画素+深度測定
インカメラ 2000万画素
電池 10000mAh
67W
寸法 318.58 × 206.1 × 6.53mm, 750g
その他 Wi-Fi 6E、 Bluetooth 5.3
情報元Xiaomi
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない