AppleはiPhone 13シリーズ以降、無印とProモデルで搭載するSoCの性能を変える差別化を行ってきました。iPhone 13世代では搭載するGPUのコア数が、14以降では無印は1世代型落ちのSoCを使用していることはご存じの通りかと思いますが、ここにきて、次期iPhoneからはその方針がまた変わるかもしれないという噂があるようです。
MacRumorsによれば、Appleや関連のサプライチェーンを担うアナリストのJeff Pu氏が、「iPhone 16の4モデルはすべてにA18チップが搭載される」と紹介したとのこと。
A18チップは無印A18とA18 Proの2種類を用意し、現行のN3Bプロセスよりも安価で歩留まり向上を実現したN3Eプロセスで製造されるとしています。
高性能なA12X/A12Zのような例でなければ、iPhoneシリーズで一度も搭載されずに、それ以外で採用されたAシリーズチップというのは見当たらないため、A17チップは欠番となりそうです。
ただ、iPhone 16シリーズの登場までまだ11か月あるわけであり、Jeff Pu氏が「A16 Bionic」のような名称から「A17 Pro」に変更した点から推察したものに過ぎない可能性もあります。iPhone向けだけでも1世代2種のSoCを開発するともなれば、負担も大きくなるはず。MacRumors曰く、Jeff Pu氏はiPhone 15 Proのミュートスイッチの廃止や、15 Proの搭載メモリの増加などををいち早く伝えた実績を持つようですが、今回の情報はあくまで眉唾程度にとらえておくのがよいでしょう。