先日行われていたMWC 2024において、アフリカを牙城とする中国伝音の主力ブランドTECNOは、昨年発表したローラブルスマートフォン、「Phantom Ultimate」の実機展示を行いました。
ローラブルスマートフォンは、読んで字のごとく「画面を巻き取れる」という点が特徴のスマートフォン。すでにSamsung、TCL(TCL Ultra Flex,Fold N’ Roll)やLGといったディスプレイメーカーのほかに、OPPOやMotorolaもコンセプトモデルを発表していますが、いまだ販売には至っていません。
Phantom Ultimateはローラブルスマートフォンの中でもオーソドックスなタイプで、横折り式のフォルダブルスマホと同様に「たためばスマホサイズで展開すれば大画面」というもの。格納時は6.55インチで、最大まで開くと7.15インチまで拡大します。
また、本体内部に巻き取られているディスプレイは、ガラスを通して一部が点灯し、サブディスプレイの役割を果たします。
厚みは9.93mmと、フォルダブルスマホと比較して比較的薄め。しかし、HONOR Magic V2などはフォルダブルスマホながら厚さ9.9mmと異常な薄さを実現しているため、ここは将来的に改善の余地がありそうです。
もちろん、TECNO Phantom Ultimateがこのままの形で登場することはあり得えないでしょうが、ローラブルスマホに存在するであろう耐久性や重量などの問題を解決した折には、TECNOの魅力であるコストパフォーマンスの良さを武器に投入してほしいところです。
最近のTECNOは新技術に積極的で、ARグラス対応携帯ゲーム機やロボット犬、W型可変絞りを発表しています。