中国のTecnoは、スペインで開催中の展示会「MWC2024」でAR対応の携帯ゲーム機「Pocket Go」を発表しました。専用ARグラス「AR Pocket Vision」を装着して、ゲームを体験します。
現時点では展開コンテンツなどはあまり明らかになってないのですが、「AR Pocket Vision」がディスプレイとして機能し、ゲーム機本体(コントローラー)で操作する模様です。
「AR Pocket Vision」はマイクロOLEDスクリーンを搭載。6m離れた場所から215インチのTV画面を見た時と同じ視野角(FOV)を実現するとのこと。
FOV設定は変更可能で、最大600度まで拡大できるらしいです。
本体の方は画像を見る限り、Xbox系のコントローラーの面影がある形状。「Steam Deck」みたいな最近の携帯型ゲーム機とは異なりディスプレイが無いので、その分小型ですね。
「Asus ROG Ally」と比較するとサイズは50%小さく、重量は30%軽いそうです。バッテリーは50Whで、搭載CPUは8コア16スレッドなのだとか(具体的なCPU名は不明)。
「Pocket Go」には、ゲームや設定を管理する「Tecno Smart Box」と呼ばれる機器も付属。また「Pocket Go」は、他のTecno製デバイスにも接続できます。
なおTecnoは、「Dynamic 1」というロボット犬も「MWC 2024」にて披露しました。
「未来の完璧なペットのようなコンパニオン」をイメージして制作したそうで、64GBのストレージを搭載。Wi-Fi 6やBluetooth接続が可能で、スマートフォンアプリのほか、リモコン操作や音声コマンドも使えます。
「Dynamic 1」にはIntelの「Real Sense D430」深度カメラのほか、AI HyperSense Fusion Systemというシステムを組み込んでおり、これらを使って安定動作を実現するのだとか。
AR関連製品とロボット犬の同時発表って奇妙な組み合わせですが……何か意図があったりするんですかね?
テクノはアフリカを牙城とする中国メーカー。現地のニーズを的確に捉えた製品でアフリカ人の心をつかみました。