ドイツの地方裁判所は、モトローラおよび母体であるLenovoにたいして、一部端末の販売禁止を命じたようです。Android Authorityが伝えています。
今回の決定は、アメリカのInterDigitalが起こした特許侵害訴訟が原因。Lenovoが特許取得済みの技術を侵害しながら、ライセンス料の合意が取れなかったといいます。
これによって、モトローラおよびLenovoは、WWANモジュールを搭載した製品、つまり通信キャリアを通じて通信することができるデバイスの販売ができなくなってしまいました。
スマートフォンが主力であるMotorolaのドイツ向けサイトでは、ほとんどすべての製品が削除されてしまい、現在販売しているのはイヤホンの「Moto Buds」と充電器など、わずかなアクセサリーのみ。
他方、Lenovoのドイツ向けサイトは、WWANモジュールを搭載した構成は在庫が続く限り販売すると表示されているようですが、実際に購入可能かは不明。
ドイツでは、以前にOPPO/OnePlusがNokiaの特許を侵害したとして、販売禁止命令が下ったことがあります。同社はその後世界的にライセンス契約を締結し、OPPO/OnePlusはドイツでの事業を再開しています。特許紛争に巻き込まれるドイツのユーザーにとってはいい迷惑でしょうね。