Metaが、Quest用のAI機能を来月から提供すると発表しました。これは、Apple Vision ProのAI対応に先んじての動きとなります。
Meta AIを搭載する、Meta初のXR端末がMeta Questヘッドセットということになります。
MetaのQuest用AI機能は、8月からアメリカとカナダで順次展開される予定です。対象機種はQuest 3とQuest 2で、Quest Proにも対応する可能性があるとのこと。なお初代Oculus Questには非対応。
Quest 2については、外部カメラの性能が古いため、Ray-Ban スマートグラスで提供されているような視覚ベースのAI機能は利用できないそうです。
現時点では、AIの用途はあまり画期的ではなく、あくまで目の前にあるものを識別したり、特定のショートパンツに合う服装をアドバイスしたりする程度だとのこと。しかし、Metaはこれを将来的なARグラス開発の基盤と位置付けているようです。
一方、AppleのVision Proは来年にAI機能「Apple Intelligence」を搭載するとBloombergのMark Gurman記者が報じました。この報道からまもなく、Metaが公式に言及した形。Appleにとってはやや痛手となりそうです。
Metaは最近、XR(拡張現実)業界での存在感を高めるため、大きな動きを見せています。Quest OSをサードパーティーに開放したり、既存のXR製品を頻繁にアップデートしたりと、積極的な姿勢を見せています。
今回のAI機能の追加は、まだ実験段階とのこと。Apple Vision Proは価格が高すぎる一方で、Metaはお手頃価格。この調子で頑張ってもらいたいものです。