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3度目の正直、それとも2度あることは3度ある?次世代Snapdragon、命名規則変更の噂

 今月末ごろのSnapdragon Summitにて発表予定である、Qualcommのスマートフォン向けSoCであるSnapdragon 8 Gen 4(仮称)。PCむけCPUのSnapdragon X Elite/Plusシリーズに続いて、Qualcommが買収したNuviaの「Oryon」というCPUを搭載することにより、大幅に処理性能を向上させていると期待されていますが、またもや命名規則が変更される可能性がありそうです。Android Authorityが伝えています。

 情報源は中国Weiboに投稿された、Xiaomi 15シリーズのものと主張されたティザー画像。すでに元の投稿は削除されているようですが、Xiaomi 15シリーズの外観などに一切触れていない代わりに、「Snapdragon 8 Elite」のロゴがデカデカと記されているもの。

 また中国のリーカーである数码闲聊站氏も、その少し後に「Snapdragon Elite」とだけ書き、Snapdragon elite gamingの画像を添付して投稿を行い、SoCの命名規則が変更されることを間接的に匂わせています。

 次期Snapdragon製CPUは、Qualcommが買収したNuviaの技術を用いた「Oryon」コアを搭載しているため、確かに命名規則を一新するにはいいタイミングです。

 またQualcommは先述の「Snapdragon Elite Gaming」やPC向けの「Snapdragon X Elite」シリーズなどから分かるように、Eliteという言葉が大好き。PC向けのSnapdragon X Eliteシリーズの知名度を向上させる意味でも、PC向けをSnapdragon X Elite/Plus、スマホ向けをSnapdragon 8/7… Elite/Plusなどと呼称するのはそれなりに効果がありそうです。

 そう考えると、確かなソースはないものの「もし命名規則を変えるならこうだよな」という納得感はあります。

 ただし、今回の情報に関しては元のポスターの出所がすでに削除されているほか、Weibo上ではフェイクであるという声も散見されていたため、少しだけ眉に唾を付けておいたほうがいいかもしれません。

 またこの形式になったとして気になるのが、結局の命名規則の分かりづらさ。

 公式情報が一切出ていない現時点では分かりようもありませんが、Snapdragon X (Elite/Plus)というように末尾だけで見分けられるPCと違い、スマホ向けSoCだと将来的には「Snapdragon 7 Elite」なども登場しそうなところ。

 そうなると、今度は「Snapdragon 7 PlusよりSnapdragon 6 Eliteのほうが性能が良い……」なんて分かりづらい問題も出てきそうなところです。

 また、なんなら現行の「Snapdragon A Gen B」という命名規則の一応のメリットであった「世代が分かる」というのも、このままでは潰れてしまいかねません。まあ、「Snapdragon 6s Gen 3」の発表後に、12nmプロセスで21年登場のSnapdragon 662の「Snapdragon 6s 4G Gen 1」をリリースしているあたり、この法則も完全に崩壊してしまっていますが。

 筆者としては、「Snapdragon 865」など現行のひとつ前の命名規則は、3つの中で最もマシだとは思っていますが、中国において縁起がいいからと言ってSnapdragon 888と命名した時は安直且つ中国人以外には意味がわかりにくくてびっくりしました。

 正直もっと言いたいことはありますが、Qualcommにはぜひとも昔のIntelやAMDがPC向けCPUで導入していたような「世代+高いほどシリーズ内でグレードが高い数字+その他情報」というフォーマットの命名規則を用意してもらいたいところです。

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