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スマートウォッチ市場シェア。王者Appleに並んだのは「あの会社」!

 国際的な調査会社であるCanalysは、2024年第3四半期のウェアラブルバンド市場の販売台数を報告しました。注目すべきは大きくシェアを伸ばしたXiaomiで、そのシェアはついにこれまでトップの座を守り抜いてきたAppleに並んでいます。

 Canalysの報告の中では、ウェアラブルバンドは「ベーシックバンド」、「ベーシックウォッチ」、「スマートウォッチ」の3種類に分類されています。今四半期は3カテゴリすべてで成長に転じているほか、ベーシックバンド市場は2020年第3四半期以来初めてプラス成長に転じ、Xiaomi Band 9やSamsungの久しぶりのフィットネスバンドとなるGalaxy Fit3の新製品投入により、前年同期比7%増の1040万台を達成したとのことです。

 Xiaomiは2020年第4四半期以来最高の出荷台数を記録したとのこと。同社のリサーチアナリストであるJack Leathem氏によると、Xiaomiの好調はXiaomi Band 9やRedmi Watch 5シリーズの強い需要に支えられた結果だと説明しています。また価格帯や用途で多様な製品ラインナップを展開することで、幅広い顧客層の獲得に成功したとしています。

 一方、Canalysのリサーチマネージャー、Cynthia Chenは「ウェアラブルバンド市場は地域による差異が顕著で、新興市場が力強い成長の可能性を示す一方で、北米市場は苦戦しています」と分析。

 先述のベーシックバンドなどがラテンアメリカやEMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)で強い成長を見せる一方で、成熟した北米市場では買い替えや購入を促進するような魅力的な機能の欠如によって業績低迷が続き、Apple Watchの需要低迷とFitbitのシェア縮小により需要の減少に直面していると話します。

 市場全体の展望について、 Leathem氏は「AMOLEDディスプレイや高度な追跡機能の採用により、ウェアラブルバンド市場に活気が戻ってきました」と述べています。特に新興市場の初めての購入者向けに、手頃な価格帯の製品が拡大していると指摘しています。

 各メーカーの出荷台数と成長率を確認すると、Xiaomiは前年同期比で37.3%の力強い成長を見せ、これまでトップの座を死守してきたAppleと850万台という出荷台数で横並びに。Huaweiも38.5%の成長を見せ、710万台で3位につきました。4位に480万台を売り上げ、24%の成長を達成したSamsungがついています。

 Appleは先ほど述べた需要の低迷が災いしているのか、年間成長率は-3.6%。しかし販売額ベースでは圧倒的首位で、2024年第3四半期に売り出されたフィットネスバンドの40%を占めます。Xiaomiは廉価機の売り上げが多いのか、販売数では同率1位につきながらも、販売額ベースのランキングではGoogleにも劣る6位となっています。

 筆者としては、スマートバンド市場が広がりつつあるのを実感している一方で、Xiaomi Bandなどのスマートバンドがモデルチェンジしても大して機能性に変わりがないのに飽き飽きしてきたところではありました。大きく流れを変えるような起爆剤が出てくるのを楽しみにしたいところです。

情報元Canalys
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