弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

スナドラ8 Gen 3の爆熱を抑える「6層冷却システム」搭載タブレット!「nubia Pad Pro」日本版発表

  ZTE傘下のスマートフォンブランドnubiaは、「nubia Pad Pro」の日本国内版を9月9日に発売すると発表しました。価格は8GB/256GBが6万9800円、12GB/256GBが7万9800円、16GB/512GBが9万2800円です。

 また、発売に先立ち、9月2日11時59分まではメール登録の1000円クーポン配布と、最大5000円オフのキャンペーンが実施中。販売はnubia Zシリーズ日本公式サイトなどで行います。なお、現時点で確認できる範囲では、5月に発売の中国版や6月から展開が開始しているグローバル版の同製品との基本的なスペックに違いはありません。

 心臓部にはQualcommの2023年のハイエンドSoC「Snapdragon 8 Gen 3」を採用しています。実行メモリは8GB、12GB、16GB(LPDDR5X)、内蔵ストレージは256GB、512GB(UFS 4.0)の構成から選択可能です。OSはAndroid 15ベースの独自OS「MyOS 15.0」を搭載。

 このチップに搭載されているCortex‑X4コアは高い発熱を伴いやすく、サーマルスロットリングによる性能低下と発熱による電池持ちの悪さが指摘されているモデルですが、本製品は画面下の冷却合金、高導電性銅箔と高熱伝導ゲルを含めた「6層冷却システム」を搭載。これにより、長時間負荷の高いゲームや複数のアプリを同時に利用するような場面でも、熱に依るパフォーマンス低下を防ぎ、チップ本来の真の性能を発揮し続けると謳います。

 バッテリーは10100mAhと大容量なので、外出先での長時間の利用でも困ることは無いはず。この大容量により、一日中の使用はもちろんのこと、夕方に2〜3時間の動画視聴とネットサーフィン程度であれば1週間も充電無しで使えたという実使用レポートも存在するほど。66Wの急速充電にも対応しており、公称値では24分で50%、55分で100%の充電が可能とされています。これにより、たとえバッテリー切れの状態からでも短時間で充電を完了できるのが嬉しいポイントです。  

 また、筐体は金属ユニボディで、そのシャーシは航空宇宙用CNC機械加工によるアルミニウム合金が使用されているとのこと。厚み7.3mm、重量523gと持ち運びやすいサイズにまとめており、さらに、グリップと安定性を向上させるための「45°滑り止めチルト設計」といった細やかな配慮もなされています。

 この高品質な金属筐体の採用は、何もデザイン面や本体の冷却性能を考えた選択という理由だけではなく、ユーザー自身が本製品を最初に手にしたときの体感的な印象が大きく変わる効果をもたらします。この物理的な品質は、製品の性能を訴求する上での強力な土台となり、電源を入れる前からその価格以上の価値を感じさせる演出になっているのでは無いでしょうか。

 ディスプレイは、10.9型のIPS液晶を採用し、解像度は2880×1800ドットの2.8K。最大144Hz表示の高リフレッシュレートに対応しており、タッチサンプリングレートも840Hzと高速で、繊細な操作にも素早く反応すると見込まれます。

 画面比率は16:10で、現在のAndroidタブレット機で主流のアスペクト比です。ちなみに、iPadは4:3ですが、16:10は主に映像コンテンツや電子書籍の単ページ表示した際に余白が少なく、4:3は電子書籍の漫画などを見開き表示した場合は余白が少なくなります。

 個人的には、動画の再生、電子書籍やwebページ、写真の表示など総合的にどれをとっても優等生なのは3:2で、次点で16:10が快適性が高いという印象があります。

 iPad ProやGalaxy Tab S9シリーズといった、競合の中でも高級品の部類に属されるタブレット製品が、より優れたコントラスト比と真の黒を表現できるOLED(有機EL)やAMOLEDパネルを採用しているのに対して、「Nubia Pad Pro」はIPS液晶を選択しました。

 大画面・高リフレッシュレートのOLEDパネルは、同等のIPS液晶パネルに比べて製造コストが著しく高いので、Nubiaは、本製品ではOLEDの優れた画質よりも、144Hzの滑らかさとSnapdragon 8 Gen 3の処理能力を優先したという訳です。

 サウンド面では、「DTS:X Ultra」に対応した4基のクアッドスピーカーを内蔵。LenovoのTabシリーズやOPPOのPadシリーズ、または現在のiPadシリーズなど、他社の主流タブレット端末の多くは同様の立体音響技術として「Dolby Atmos」を採用している傾向にあります。一方、DTS:X Ultraを搭載しているタブレットは、現時点で確認できる採用例として同Nuviaブランド製の「REDMAGIC Nova」や「REDMAGIC Astra」、あとはHONOR製の「HONOR Pad 8」がありますが、かなり珍しいです。 

 「Dolby Atmos」は対応サブスクサービスの多さと再生環境への適応力の高さ、あと何より制作側の現場でDolby Atmos対応音響制作ツールが数多く普及しており、ミックスの品質やノウハウが蓄積していること強みです。 

 それに対し「DTS:X Ultra」は、例えばステレオや5.1などメタデータがない音源もアップミックスして、YouTubeだったりTwitchといった複数の異なる配信プラットフォームを視聴した場合でも、その動画の音質に統一感が生まれやすいというのがよく掲げられるアピールポイントです。対応コンテンツ待ちになりにくいことが利点です。 

 よって、色んな配信プラットフォームを統一感のある立体的なサウンドを重視する場合は「DTS:X Ultra」搭載型を選択する方が良いと思われます。あと、WindowsのDTS Sound Unboundと親和性が高いので、こちらの空間音響の体験に慣れている人にもおすすめ。

 また、オーディオシステムはスピーカーだけでなく、マイク性能にも注力しています。AIによるノイズキャンセリング機能を備えた3マイクアレイを搭載します。

 通信はWi‑Fi 6、Bluetooth5.4を搭載し、端子はUSB‑C。なお、3.5mmイヤホン端子は非搭載。カメラは背面1300万画素、前面2000万画素を備え、顔認証対応。

 オプションとして、周辺機器の公式アクセサリーの一つに「nubia Pad Pro Keyboard」がありますが、こちらは磁気キーボードで、フル機能のキーレイアウト、1.3mmのキーストローク、そして快適な打鍵感を実現するシザー式メカニズムを採用しており、「ラップトップのようなタイピング体験」を目指して設計されているとのことです。

 このキーボードは、強力な磁石による簡単な着脱、0度から160度までの無段階角度調整が可能なスタンド機能、複数のジェスチャー操作に対応したアルミノケイ酸ガラス製タッチパッド、そして手触りの良いヴィーガンレザー。販売価格は$109.00(約1万6000円)。

  主な仕様(日本向け)
SoC Snapdragon 8 Gen 3(オクタコア)
実行メモリ/内蔵ストレージ LPDDR5X 8/12/16GB、UFS 4.0 256/512GB
ディスプレイ 10.9型、2880×1800、最大144Hz、840Hzタッチサンプリング(16:10)
カメラ 背面13MP、前面20MP(顔認証)
電池/充電 10100mAh、66W急速充電
スピーカー クアッド(DTS:X Ultra対応)
サイズ/重量 高さ253.34mm、幅164.56mm、厚み7.3mm、523g
OS Android 15(MyOS 15.0)
通信/端子 Wi-Fi 6、Bluetooth 5.4、USB-C(USB 3.2/DP出力)
機能 nubia Pad Pro RedMagic Nova Samsung Galaxy Tab S9 Xiaomi Pad 7 Pro Apple iPad Pro 11型 (M4)
開始価格 (USD/JPY) $419 / 6万9800円 $549〜(約8万円~) $512〜(約7万5000円~) 約$500(約7万3500円) $999 / 16万8800円
プロセッサ Snapdragon 8 Gen 3 Snapdragon 8 Gen 3 (Leading Ver.) Snapdragon 8 Gen 2 Snapdragon 8s Gen 3 Apple M4
ディスプレイ 10.9型 IPS LCD、144Hz 10.9型 IPS LCD、144Hz 11型 Dynamic AMOLED 2X、120Hz 11.2型 IPS LCD、144Hz 11型 Tandem OLED、120Hz
実行メモリ/内蔵ストレージ 8GB / 256GB 12GB / 256GB 8GB / 128GB 8GB / 128GB 8GB / 256GB
バッテリー & 充電 10,100mAh / 66W 10,100mAh / 66W 8,400mAh / 45W 8,850mAh / 67W 31.29Wh / 20W
スタイラス パッシブ(別売) アクティブ(別売) アクティブ(S Pen付属) アクティブ(別売) アクティブ(Apple Pencil Pro別売)
主要な差別化要因 圧倒的なコストパフォーマンス アクティブ冷却ファン、OC版CPU AMOLEDディスプレイ、S Pen付属、IP68防水 3.2K高解像度ディスプレイ M4チップ、Tandem OLED、iPadOSエコシステム
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない