
Craft Studioは、5.7インチディスプレイと親指タイプキーボードを搭載したポケットPC「OmniOne」のクラウドファンディングをKickstarterで開始しました。
価格は早期支援価格で359ドル(約5万5000円)からで、2026年2月の出荷を予定しています。なおクラウドファンディング製品なので、出荷遅延や仕様変更のリスクが存在します。
この製品を簡単に説明するのが以下の画像。ミニPCにタッチパネルとキーボード(とバッテリー)をくっつけちゃいました、という製品です。

搭載するのはIntel N150プロセッサ。昨年登場のエントリー向けチップで、PassMarkスコアは約6000程度、第11世代Core i3と同等の性能とされます。TDPは6Wで、メモリは8/16/32GB DDR4、ストレージは最大1TB SSDから選択可能。メモリとストレージはどちらもユーザー交換可能な設計です。
本体サイズは158×135×20mmで重量326g。5.7インチHD(1280×720)ディスプレイは400nitsの輝度を持ち、タッチ操作にも対応します。ただ解像度・画面サイズ共にそれほど高くなく、そもそも5.7インチ画面というのはWindows 11の要件を満たさないため、Windowsの使用上で何か問題があったとしても文句は言えなさそうです。解像度を考えてもかなり玄人向けですね。
最も目を引くのが、本体正面下部に設置されたキーボードとタッチパッド。BlackBerryやUMPCを彷彿とさせるレイアウトで、メールの返信や簡単な文書作成には使えそうです。ただし長時間のタイピングは厳しいかもしれないですし、さすがに本格的な作業には外付けキーボードが欲しくなりそうですね。編集長はもちろん出資済み、親指物理QWERTYと外付けキーボードが大好きなので期待しましょう。

バッテリーは16.34Whで、メーカー公称では動画視聴で3時間、オフィスワークで5時間以上とのこと。正直電池持ちを期待できるものではないので、USB-C経由で35W充電を使ったモバイルバッテリーとの併用がメインとなりそうです。
ポート類は充実しており、USB-C×2、USB-A×2、HDMI 2.1、DisplayPort 1.2、Gigabit Ethernet、3.5mmジャックを搭載。HDMIはともかく、DPまで搭載しているのが「ミニPCにモニターとキーボードをくっつけた」コンセプトらしさを出していますね。

デュアル4K外部ディスプレイ出力にも対応しており、外出先ではコンパクトに、デスクではマルチモニター環境として使えるのは面白いコンセプトです。
| OS | Windows 11 |
|---|---|
| CPU | Intel N150 (Twin Lake) |
| メモリ | 8/16/32GB DDR4-3200 |
| 容量 | 最大1TB M.2 2280 SSD (PCIe/SATA) |
| 画面 | 液晶 5.7型 (1280×720) 最大400nit輝度 |
| インカメラ | 100万画素 |
| 電池 | 16340mAh (16.34Wh) 最大35W USB-C充電 |
| 寸法 | 158×135×20mm、326g |
| その他 | HDMI 2.0、DisplayPort 1.2、デュアル4K外部ディスプレイ対応、ギガビットイーサネット、USB-C×2、USB-A×2、Wi-Fi 6、Bluetooth 5.2、3.5mmオーディオジャック、物理キーボード搭載、タッチパッド搭載、ステレオスピーカー、デュアルマイク、メモリ・ストレージ交換可能 |
なお、当該製品を検索すると「インディゴーゴージェーピー」なるサイトが執筆時現在Googleの検索結果の先頭に来ることを確認していますが、「舶来ガジェット」名義で悪名高い詐欺業者が経営しているサイトであり、絶対に利用してはなりません。




















