危険な業者「舶来ガジェット」がTwitterに広告を出稿中です。
Atmos Gear、PHASMA Maskなどを扱った広告を確認できます。リンク先は製品の販売ページ。相当数のRT拡散数となっていますが、皆さんはこの業者についてご存知でしょうか。
これらの製品の開発元との提携関係は無し。クレジットカード等の決済手段は持たず、銀行振込だけの全額前金にて受注。規約も極めて消費者に不利な特殊な内容。
この業者の運営者は、製品が届かないことで有名な「ウェルテ(運営 株式会社シティ名義、旧ヴェルテ)」のほか、「ゲームガジェット」「株式会社レッドスター」「ゲッコー・アンド・カンパニー」「インディゴーゴージェイピー」等の複数名義で特殊な商売を営む人物と同一人物であることがわかっています。
反響の大きかった弊誌による記事を受けてか、当該業者は複数の偽名・社名・屋号を使って別業者であることを装うのを、諦めつつあります。
たとえば記事にて指摘していた特定商取引法に記載の偽名を、松川政裕へと変更。Twitterには同一人物であることが判別できてしまう写真を上げるようになりました。
基本的にはいわゆる「チャリンカー詐欺」と呼ばれる悪質な「無在庫転売」商法とみられます。振り込んだ資金で次のカモを探す、いわば自転車操業。こうした商法を約20年前に開始していたことを、国内ブログeps-rが伝えています。
すでに株式会社シティの銀行口座が「振り込め詐欺救済法(犯罪利用預金口座等に係る資金による被害回復分配金の支払等に関する法律)」に基づいて、インターネット・オークション詐欺を理由に口座凍結措置を受けています。
同法は被害届を受けた警察からの情報提供を元に金融機関が対処、被害者へと資金を分配するもの。ただし犯人が預金口座等からお金を引き出してしまうと救済は受けられません。
そもそもこうした商法で稼いだ資金で次のカモを見つける性質上からも、絶対に使わない・振り込まないというのが鉄則です。