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買わないで!危険な転売業者「ゲームガジェット」がTwitter広告に跋扈。

 最近、Twitter上で「アナログポケット」や「Steam Deck」等のゲーム関連製品の広告、プロモーションツイートが流れてきます。

 しかしこれらの広告をよく見ると、当該製品のメーカーや正規代理店ではなく、輸入販売を謳う「ゲームガジェット」なる業者のものであるとわかります。この名前にピンときましたか?

たいへんユニークな特商法表記ページ。キャンセル料は最大7割で設定、未設定ならキャンセル料4割……消費者契約法に触れそう

通常は文字列であるはずの所在地住所や販売責任者名が画像になっている。これは「検索避け」常套手段。なお所在地はバーチャルオフィス。責任者名は昭和の映画俳優大河内傳次郎が元ネタの偽名か

 この業者は複数の屋号を用いた「特殊な商売」で有名な転売業者「ヴェルテ(ドゥモア、レッドスター、舶来ガジェット、舶来モバイル、株式会社シティ、インディゴーゴージェーピー、ゲッコーカンパニーetc)」の松川政裕氏と同一人物による運営であることを国内ブログeps_rが詳しく伝えています

 単なる高額転売というだけではなく注文しても届かない、入金済みでも届かない、著しく遅れて届く、注文とは異なる別製品を送ってくる、5年遅れて別会社名義で突然別製品を送りつけてくる、国内正規代理店ではないにも関わらず国内正規代理店であると詐称する、限定販売品の流通量78%を抑えたことになる明らかに虚偽のプレスリリースを打つといった数々の香ばしい不思議商法が有名です。まだ娑婆にいるんですね。

 こんな業者に誰が注文するのか、くじ引き感覚で注文する奇特な人もいるのかもしれませんが、さすがに今回、携帯ゲーム機「Steam Deck」の広告を出稿していることには驚きを隠せません。

 ゲーム配信業界大手のValve社はSteam Deckの販売にあたり、予約料金を徴収、ゲーム未購入アカウントでは購入不可、1人1台といった転売対策を取っており、ゲーマーの嫌いな転売屋を締め出す方針を取っています。

 この製品を転売するというのは、Valve社とゲーマーを愚弄しているばかりか、そもそも注文者に製品を届ける気があるのか?対策によって転売在庫の調達は困難を極めるでしょうし、調達価格も高騰が予想されます。まともに届くとは思えません。

 需要と供給がマッチしなければ転売屋は現象としては発生します。他に手段が絶たれた場合に、そういった転売屋を利用してしまう人を責めることは難しいです。しかし、この業者を転売屋と呼ぶことは「いや、俺はちゃんと売った物は全部すぐ送ってるから一緒にするな、失礼だろ」と転売屋に怒られるのではないでしょうか。わざわざこの業者に金を払って注文すべき理由というのは特にないだろうと思います。トランプ財団に寄附したほうがマシ。

 もし、この業者にうっかり注文してしまった、届かないという人は、この記事を参照するか、国民生活センター、警察署、法律事務所にご相談下さい。

 これまでは多くのライターの皆さんに周知されていたため、ほとんどのサイトで肯定的に取り上げられることはありませんでしたが、Twitter広告という手法によって多くの露出機会を得ており、危険な状況だと言えます。

 言うまでもないと思いますが、これでこの業者を知ったライター、ブロガー、YouTuberといった情報発信者のみなさんは、くれぐれも被害者を増やさないよう、こうした業者を批判こそすれ利用推奨はしないよう心がけて下さい。

 こうした危険な業者や怪しい中華業者の広告が出ている最近のTwitter社、事後でもいいからもう少し審査すべきだろうと思います。

2022年6月13日8時6分追記:過去に使用していた銀行口座が「振り込め詐欺救済法」に基づいて凍結されていたことがわかりました。預金保険機構の公告をもとにeps_rが伝えています。犯罪行為の概要はインターネット・オークション詐欺となっています。

株式会社シティ 振込利用犯罪行為の概要「インターネット・オークション詐欺」

情報元eps_r
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