ソフトバンクで新規契約を行う際、おまけに契約を迫られゴミと揶揄されるほど忌み嫌われる、ソフトバンクのフォトフレーム「Photo Vision 008HW」だが、分解したところ、非常に興味深い事実が判明した。
【注意】端末を分解したり、改造を行うとメーカーからの保証が受けられなくなります。
008HWはAndroid 2.2.2のIDEOS TABLET
本体の設定メニューから確認できる「ファームウェアのバージョン」の数字が「2.2.2」と表示されていたことか、Androidベースのソフトウェアで動作していると予想していたが、予想は的中していた。
筐体を分解しなければ、マイクロUSBポートがないため、それ以上の確認ができなかったが、筐体を分解するとすぐに、マイクロUSBポートを見つけることができた。
接続すると「IDEOS TABLET」というデバイスがMacで認識された。
分解する
【注意】端末を分解したり改造したりすると、メーカー及びキャリアの保証が受けられなくなります。また、分解した端末を3Gネットワークに接続させると電波法に抵触する可能性があります。必ずSIMカードを抜いてください
液晶モジュールを取り外した様子。
中央は液晶モジュールを接続するポート、右側のポートは画面右側のタッチパネルに使われているようだ。
基盤の表側。左上にマイクロUSBポート、その右にフラッシュメモリ(hynix製)、その下にはボタン電池(時計用と考えられる)、その右上と右側はヒートシンクに覆われており部品を確認できなかったが、恐らく通信用の部品やCPU、メモリなどのSoCが搭載されているのだろう。
その下には、SIMカードスロットと、SDカードスロットが確認できる。
解析する
マイクロUSBで本体とコンピュータを接続し、ADB(Android Debug Bridge)を起動させて、いくつかコマンドを叩いてみた。
現時点でわかったことを箇条書きにしていく。
- rootユーザには簡単に昇格できる
- pullコマンドを使って、本体フラッシュメモリの一部をコンピュータに転送できるが、途中で強制的に再起動する(写真のファイルがダンプできたもの)
- adb shellも通常通り動作する。普通のAndroidと同様
- 強制再起動により、コンピュータにフラッシュメモリのダンプファイルを送ることができないが、SDカードにならできるかも(検証中)
そんなわけで、普通のAndroidタブレットがフォトフレームの皮を被り、Photo Visionという名で販売されているのだ。
今後、筆者に暇ができたら、解析を続けていきたいと思う。