総務省は、1ヶ月間のスマートフォンの利用料について、日米英など7ヵ国の主要都市を比較した調査結果を発表しました。この調査は各都市の物価水準の違いまで反映したものとなっています。
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2012年末時点で、日本は7カ国中3番目に料金が高く、ライトユーザーにとっては最も高額であるという結果が出ました。1ヶ月に1.6GB以上利用するヘビーユーザーの場合はドイツが最も高く、米国、日本が続く形に。一方、通信量が0.5GBのライトユーザーにとっては、日本の通信料金が最も高いという結果になったそうです。
海外では従量制が普及していますが、日本ではそうではありません。特にLTEに移行しつつある現在、NTTドコモが二段階定額を残し、ライトユーザー向けのプランを新設するなどの動きがあるのに対し、KDDIやSoftBankはそうした選択肢があまりなく、利用料金が一律になりがちで、ライトユーザーにとって不公平であるという現状があります。
今後、スマートフォンの普及はあまりインターネットを利用しないユーザーの多くの流入が想定されるため、不公平感を持つユーザーも増えていくものと考えられます。いわゆる「フラット」のパケット定額プラン以外にも、多様なプランを用意していく必要があるものと思われます。
情報元:日本経済新聞