Qualcommは、Snapdragon 810の「発熱問題」の噂について言及しました。
この噂は、Snapdragon 810搭載のHTC One M9の試作機において発熱が確認されたことにより真実味を帯びて伝えられました。
さらにSamsungのGalaxy S6 / S6 edgeはExynosプロセッサのみを採用し、LG G4もSnapdragon 808を採用するなど、Snapdragon 810プロセッサの使用を回避していたことから、発熱問題を回避するためではとの観測も流れました。
こうした噂についてQualcommのマーケティング上級副社長Tim McDonough氏は、デマであるとし、発熱問題は「商用端末」には無かったと断定。デマの対処に労力を割いたことを嘆きました。
少なくとも前述のHTC One M9などの試作機、つまり商用でない端末については、発熱を否定しない形です。
噂が流れることによって得をするのは、Exynosプロセッサを自社で製造できるSamsungを含むライバルメーカーぐらいなものです。また、LG G4がSnapdragon 808を使用するのは既定路線であることから、発熱問題を避けてG4がSnapdragon 808を採用したというのもデマであるそうです。
一方で、中国XiaomiはSnapdragon 810を改造したSoCをMi Note Proに搭載、熱処理を改善したことをアピールしており、発熱問題が完全に存在しなかったと言い切っていいものかは疑問が残るものですから、今後も燻りそうな話ではあります。