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「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」レビュー。映像の完成度が高い音ゲー

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 バンダイナムコエンターテインメントは、iOS/Android向けリズムアクションゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」(以下デレステ)をリリースしました。しばらくプレイしてみましたので、簡単な紹介とレビューをお送りします。

2015/09/17 9:43 追記
初出時「ガシャ」誤って「ガチャ」と記載しておりました。お詫びして訂正いたします。

どんなゲーム?

 デレステは、スマートフォンやタブレット向けのリズムアクションゲーム・・・・・・いわゆる「音ゲー」に、ソーシャルゲームでよく見られるカード収集の要素を組み合わせたゲームです。ゲームの進行やガシャによって新たなカードが手に入り、レアなカードほど音ゲーのパートを有利に進める能力を持っています。大ヒットにより開発元の株価を押し上げまくったことで有名な「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」と同系統のゲームですね。

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スクールアイドルより大人のお姉さんもいます。わかるわ

 カードに登場するキャラクターは、モバゲーで配信されているソーシャルゲーム「アイドルマスター シンデレラガールズ」(通称デレマス)に登場するアイドルたちで占められており、現在のところデレステが初出のアイドルはいません。同一のキャラクター群で複数のスマートフォン向けゲームがリリースされるあたりに、同作品の人気の高さを感じます。デレマスの全てのアイドルが登場するわけではなく、実装されているのは一部(50人以上?)です。すでに声優さんが決まって声がついているアイドルが多く選ばれていますが、声がないままのアイドルもいます。

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この子も声なし。つくことになったら声優さん大変そう

 ゲーム中で音ゲーのパートは「LIVE」と呼ばれ、一部の限定曲を除けば解放済の好きな曲を選択できます。所持するカードの中から5人のアイドルを選択してユニットを組み、カードの能力の助けを得ながら選択した曲と難易度で音ゲーをプレイすることになります。

 クリアすればアイドルとの親愛度が上昇し、またプロデューサー(プレイヤーのことです)も経験値を得てレベルが上昇します。プロデューサーのレベルを上げることでストーリーが進み、その進行具合によって新たな楽曲が選択できるようになります。曲数はかなり多いものと思われます。筆者がプレイできるのは現在21曲。

後述しますが、映像が非常によくできています。

後述しますが、映像が非常によくできています。

 プロデューサーのレベルやアイドルの親愛度によって「コミュ」パートに新しいストーリーが追加され、ボイス付きでアイドルたちとの交流を楽しむことができます。ストーリーが進む「ストーリーコミュ」は比較的長いものが多いですが、個別の「アイドルコミュ」は短めです。

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 また、スマートフォン向けゲームのお約束である「ガシャ」によって、新たなアイドルを勧誘できます。プレイ中に入手する「友情pt」を使う「ローカルオーディションガシャ」と、プレイ中には入手しづらく主に課金によって入手できる「スタージュエル」を使う「プラチナオーディションガシャ」があり、当然ながら後者の方がレアなアイドルが登場する確率が高くなります。

稀にローカルでも珍しいカードが出ます。

稀にローカルでも珍しいカードが出ます。

 少し変わった要素として「ルーム」機能があります。2頭身のアイドルたちが事務所の中を動きながら喋るのを眺めるモードで、眺めること自体には進行上まったく意味はありません。ルームには自由に家具などを設置することができ、設置したルームアイテムによってはゲームの進行が有利になったり、プレイに必要なアイテムが手に入ったりします。他のプレイヤーのルームを見ることもできます。

いかがわしい意味ではないはずです。たぶん。

いかがわしい意味ではないはずです。たぶん。

実際にプレイしてみた

 Android版のリリースからしばらくプレイしてみました。端末はXperia Z3 Compact SO-02Gを使用。正直、この手のゲームには向いていないスマホです。形状が一枚板で、しかも背面がガラスのためしっかりとホールドしづらいです。滑りづらいケースがほしくなります。

 筆者は音ゲーが苦手なのですが、それでも「DEBUT」「REGULAR」程度なら大抵の曲はすんなりとクリアできました。キャラクターメインのゲームですし、そこまで敷居が高い仕様にはなっていないので安心してプレイできます。ただ、「PRO」は曲によってはかなり難しく、アイドルの能力によってはなんとかクリアできる、という程度。「MASTER」に至っては正直なところお手上げです。動画共有サイトにもプレイ動画が上がっていますが、曲によっては理解不能なレベルになっています。

 他のゲームと比較してどの程度のレベルなのかはわかりませんが、さすがにここまで難しければ音ゲーマニアでも温いと感じることはないのではないかと思います。高難易度をクリアできるかどうかは、ストーリーの進行やレアカードの入手率には影響しませんので、自分に合った難易度で楽しめばよいでしょう。なお、タッチのタイミング判定はかなり緩く、ずれちゃったかなーと思ってもPERFECTが出ることが多いです。

 このゲームのキモであるLIVE中の3D映像は非常によく動き、綺麗です。自由にアイドルを選べるため、用意された映像を流しているのではなくリアルタイムでレンダリングしているようです。大手ゲームメーカーの開発力の底力を感じますね。さすがにコンシューマ機版の「アイドルマスター」には及びませんが、スマートフォン向けゲームとしてはかなり高いレベルにあります。また、PlayStation 3向けゲーム「アイドルマスター ワンフォーオール」のダウンロードコンテンツを購入した人や、アニメ「アイドルマスター シンデレラガールズ」を視聴した人なら見覚えのある振り付けになっていてニヤリとさせられる曲もあります。

振り付けが細かく、眺めていて楽しいです。

振り付けが細かく、眺めていて楽しいです。

  ただ、さすがにスマートフォンのスペックによってはこの映像でプレイするのは厳しいため、簡易的な2D映像を選択することもできるようになっています。同社の「太鼓の達人」のような映像ですが、アイドルのイラストが可愛く動くのでこれはこれで楽しめます。

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可愛くピョコピョコと動きます。

 Xperia Z3 Comactでは自動で「3D軽量モード」が推奨されますが、「3D標準モード」を選んでも問題なくプレイできました。端末の背面がやや熱くなりますが、持てないレベルではないです。ただ、筆者の端末ではスクリーンレコード機能を使ってプレイ画面を録画しようとしてもすぐに録画が止まってしまいます。スペック不足なのか、他に理由があるのかはわかりません。

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幸い、焼けるような熱さになることはありませんでした。

 ガシャはこの手のゲームの常で、課金しなければレアなカードは殆ど出ません。課金向けのゲーム内通貨「スタージュエル」はプレイ中にも少しずつ集めることができますが、珍しいアイドルを狙うなら課金は必須でしょう。同じカードを2枚集めなければ手に入らないカードがあるシステムではないようです。

 ローディング画面の他はサクサクと動き、ゲームの挙動にはストレスを感じません。インターフェースもさほど迷う部分はなく、よくできています。また、ローディング画面でもプレイヤーを飽きさせない工夫がされています。

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ロード中の1コマ漫画。かなりバリエーションが多い。

 さすがに後発で、更にキャラクターがある程度完成されているだけあって、リリースされたばかりとしては完成度が高いと感じました。キャラクター数や曲数にも最初から十分に遊べるだけのボリュームがあり、ストーリーもしっかりと(ほぼ)フルボイスで楽しめます。今後更にコンテンツが追加されることを考えれば長く遊べそうです。敷居も低く作られているので、この手のキャラクターが好きなら音ゲー好きの方にもそうでない方にもオススメできるゲームです。

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アニメ版での言動で賛否両論ありますが、この子が好きです。

(編集・校閲: 高橋ノゾム)

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