詳細レポート: IIJmioミーティング11に行ってきたよ

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 2016年4月9日(土)東京都千代田区にある飯田橋グラン・ブルームで、IIJmio meeting 11が開催されました。発表された内容を簡単にレポートしていきたいと思います。なお、発表に利用されたスライドは、IIJの公式ブログでも公開されているので、合わせてご覧ください。

「お詫び」からはじまる最近の動向

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 一番最初のトピックである「IIJmio Updates 2016/01〜2016/03」は4月3日に発生した通信障害のお詫びから始まりました。原因はいわゆるDoS攻撃によるもので、通信が極端に遅くなる障害が発生していたとのことでした。

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 気を取り直して本題に入ると、ファミリーシェアプランの最大SIM枚数が10枚になったことや、新端末追加についての説明が始まります。ついに、IIJmio高速モバイル/Dは4周年を迎えました。社内ではお祝いにはケーキを食べるのが恒例だとか。ただ、今回登壇した佐々木氏や堂前氏は参加できなかったというこぼれ話も……。

セッション1「みおふぉん教室:みおふぉんダイヤル徹底解説」

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 引き続き堂前氏による初心者向けセッションでは、IIJmioのサービスで提供されているアプリについての説明がありました。

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 みおふぉんダイヤルは、30秒/20円の通話料が30秒/10円、家族間なら30秒/8円になるサービスです。専用のアプリから利用できます。実態は、電話の発進時にプレフィックスコードを付与しする中継電話という仕組みです。

 ちなみに、後の質疑応答セッションではみおふぉんダイヤルを利用しない方がIIJ的には収益が大きいとしながらも「料金が安くなった分、長い時間電話を利用してもらって収益性をはかる」という裏話もありました。

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 みおぽん(IIJmioクーポンスイッチ)は、IIJmioの特徴であるクーポンのオンオフや、通信料の確認を行うコンパニオンアプリです。

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 iOSでIIJmioを利用する場合APN構成プロファイルのインストールが必要ですが、みおぽんをあらかじめインストールしておけば、Wi-Fi環境がなくてもAPN構成プロファイルのインストールが可能になる便利機能が搭載されているとか。

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 国内で徐々に普及しつつあるWindows 10 Mobile向けのアプリは「もうしばらくお待ちください!!」とのことで、Windows 10 Mobile搭載端末とIIJmioを併用している方には吉報ですね。

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 また、みおぽんAPIと呼ばれるAPIが公開されており、公式ではカバー仕切れないニッチなアプリに関しては、みおぽんAPIを利用してユーザが自由に開発できます。クーポンのオンオフを制御できるので、回線をよりIaaS(Infrastructure as a Service)のように使えると関心しました。こうやって多くの仕様が公開されていくのは喜ばしいことです。

セッション2「MWC 2016レポート」

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 続いて大内氏によって行われたのは、バルセロナで執り行われていたMWC 2016のレポートです。てっきり最新の端末動向についての話があるのかと思いきや、内容はインフラとSIMに関する事柄が大半を占めており、かなりディープな内容になっていました。

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 大内氏によると、MWC 2016のトレンドとなっていたのは、4Gの次となる5Gに関するトピックとeSIM(Embedded SIM)で、海外各社のeSIMに関する戦略や、SIMに内蔵されるデータをサーバからダウンロードしキャリアを選ぶことができるVirtual SIMなど、興味のある方は是非SlideShareにて発表資料をご確認ください。

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 くだもの屋でSIMカードが販売されているバルセロナのモバイル事情が面白く、MVNO事業者が増えていく中で、国内でもこのような珍しい販売形態ができていくのかも知れないと思うと思わず胸が躍ります。国内の事例でいうならば、イオンのSIMがピッタリなのかもしれません。そう考えると、スーパーマーケットでSIMカードを買える日本もなかなか面白いですね。

セッション3「HLR/HSS解放について」

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 3つめのトークセッションは、佐々木氏による「HLR/HSS解放について」という、またディープな話題です。

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 HLR/HSS(加入者管理機能)とは、SIMカードを管理するためのデータベースで、端末がネットワークに接続した際に「認証」と「位置登録」をおこなうもので、これを解放(貸し出し)することで、MVNOが今まで以上に幅広いサービスの提供を可能とするものです。

 MVNO事業者がHLR/HSSを借り受けることで、MVNOが独自にSIMカードを調達・発行が可能となります。HLR/HSSを借り受け、提供するMVNOサービスをFull-MVNOと呼んでおり、Full-MVNOは今まで以上にMNOのような技術的振る舞いが可能となります。

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 しかし、今のところHLR/HSSの技術的な方式などは決まっておらず、特に安定運用やセキュリティ面で、携帯電話事業者が懸念を示しているとのこと。また、HLR/HSSはすべてのMVNOにとって必要なものではないとしましたが、引き続き注視すべき項目ではあるでしょう。

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 なお、IIJとしては「現時点で決まっていることはない」としながらも「Full-MVNOに限らず、MVNOサービスを拡充するための挑戦については前向きに取り組む」としています。

質疑応答セッション

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質疑応答の前には、スマートフォンのプレゼントも行われました

 最期にTwitterを通してユーザから寄せられた質問や、会場にいる参加者からの質問に答える質疑応答のセッションが設けられました。Twitterからは非常に多くの質問が寄せられ、写真左から佐々木氏、大内氏、堂前氏が回答をしていきます。

 「IIJはMWCに出展しましたか?」というコミカルな質問から「一部の表記が利用者に誤解を与えているのでは無いか」真面目な内容まで、幅広い回答にテンポ良く回答がなされていきました。

 「震災発生時にどうなるのか」という質問に対しては「通信速度の話もあるが、現状東京壊滅したときに、大阪を拠点にネットサービスを円滑に(提供)できるような、対策をIIJとしては進めている。その中で、トラフィックが増えた時に、混雑するというのはあり得ると思う。MVNOという中では震災の時を見越して、十分なトラフィックを確保するのは経済的に難しい。場合によっては、一部の通信を優先するような、緊急避難的にすることはゼロではない」という回答が聞けるなど、中の人に聞きたかったことが聞けたのは大変有意義でした。

SIMフリースマホの出展も!

 セッションの空いた時間に見に行ける出展スペースには、IIJが販売するSIMフリースマートフォンや、クラウドファンディングで作られたにもかかわらず、技適通過をしていることで注目を集めた「Nexitbit Robin」も出展されており、多くの人だかりで賑わいを見せていました。

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(Nextbit Robin)

 今回のセッションの内容は、リアルタイムに動画配信もされており、東京や大阪の会場に足を運びづらいファンも、内容や空気感を感じ取れたのではないでしょうか。

 自宅の固定回線もIIJmio光を使っており、そろそろ副回線をIIJmioに移行させようと考えていた筆者にとっては、大変有意義なイベントとなりました。次回も予定が合えば是非参加させていただいて、レポートを提供できればと思います。

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