任天堂の最新ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」のOSには、Free BSDが用いられていることがわかりました。
これはニンテンドースイッチの設定画面にある知的財産の表記から確認できます。
知財表記から、ニンテンドースイッチのOSはFreeBSDカーネルのフォークと考えられます。
何もこれはニンテンドースイッチに限った話ではありません。ソニーの家庭用ゲーム機PlayStation 4に採用されている「Orbis OS」は、FreeBSD 9.0ベースで開発されています。このほか、同じく携帯ゲーム機であるPS Vitaのライセンス表記にもFreeBSDとNetBSDが確認できます。
OSをLinuxで開発する場合、GPLライセンスでソースコードを公開する義務も出てきますが、BSDライセンスならばそれを回避することができるので、ゲーム機や家電製品が採用しやすいという事情があります。
このほか、ニンテンドースイッチはAndroid Open Source Projectが開発したLibnfc-nciを組み込んでいます。
ニンテンドースイッチのコントローラー「Joy-Con (R)」には、NFCチップを搭載。周辺グッズである「amiibo(アミーボ)」と連携できます。このNFCを制御するために組み込まれているのでしょう。Wii Uではフィギュアやカードの形状をしたamiiboを購入し、タブコンのNFC内蔵部にタッチすることで、ゲーム内にそのキャラクターを登場させることなどができました。
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