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米ベライゾン、無制限データプランを廃止。動画ストリーミング制限を導入へ

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 米携帯事業者Verizon Wirelessは、従来の無制限データ通信プランを廃止し、代わりに4つの「無制限」プランを導入すると発表しました。

 4つのうち2つはビジネス向けとプリペイド用。残り2つが一般消費者向けの通常プランです。

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 1つは今より料金が高くなり、もう1つはサービス品質が落ちます。最も安いプランを選択する場合、480p以上の動画のストリーミング再生はできません。テザリングは600kbpsという低速に制限されます。

 より高価なプランを選択すると、動画再生はスマートフォンでは720p(HD)、タブレットでは1080p(FHD)に制限されます。月22GBの使用量を超えると、ネットワーク輻輳時にデータ通信制限が行われます。

 Verizonは2月にシンプルな無制限データプランを発表し消費者を驚かせましたが、無制限プラン導入後、Verizonの速度低下が確認されていました。OpenSignalとSpeedTest.netは、Verizonのネットワーク速度が全体的に数%低下していると報告していました。

 このため、わずか6ヶ月で方向修正を迫られ、新プランへと移行する形となります。

 新プラン導入にあたり、Verizon Wirelessは、FHDもHDも品質に違いがないと主張しています。

 しかし今やスマートフォンの主流の解像度はHDではありません。大画面化し、FHD / WQHD / 4Kディスプレイを搭載した機種が増えています。新プランの動画制限は追加課金では解除できないので、モバイルネットワークではこれらの端末の解像度に見合う動画を再生できないことになります。

 Verizonは2月の無制限プラン導入時、他社のプランを本当の無制限ではないとして批判していました。そんなVerizonが満を持して投入した無制限プランが、ここにきて軌道修正を余儀なくされたことは、米携帯業界に大きな波紋を投げかけそうです。

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