中国には「百度(Baidu)」、「騰迅(Tencent)」、「微信(WeChat)」、「土豆」、「微簿(Weibo)」など、巨大IT企業が数多くあります。
では、Google、FaceBook、Twitter、YouTube、LINEなどは人気がないのかと言えば、そうではなく、そもそも見れないのです。
中国政府の検閲システム「金盾(通称:「ネット版万里の長城)」により、中国国内からのアクセスが遮断されているため、特別な手段を用いない限りは見れません。昔はすべて閲覧可能だったのですが、近年、どんどん検閲が厳しくなってきています。
ちなみにLINEは、中国国内でもメッセージ受信の通知は入るものの、トーク画面は更新できないという、一番ストレスのたまる仕様になっています。
ここで活躍するのが、仮想的なLANサービス「VPN(仮想プライベートネットワーク)」です。
今回使用したのは、「VPNネコ」というアプリ。少し日本語が怪しいですが、複数あるVPNアプリの中でも最も簡単。
画面上の表示に従って設定を進めるだけ。接続する中継サーバーの国(アメリカ、日本、フィリピン、オーストラリア、イングランド、ドイツ)の中から日本を選択して接続。インジケータバーに「VPN」表示が出たら成功です。
速度に多少の差異があるだけで基本的にはどの国でもつながりますが、時期によって繋がりにくサーバーなどがあります。VPN接続が切れてしまった場合は、VPN接続スイッチではなく、国家選択をやり直すことで、再接続ができます。
有料のVPNと異なり、短時間で切れやすいので、長時間接続が必要な動画視聴・大容量ファイルのダウンロードなどには不向きです。用途がSNSチェックや調べ物程度ならばこれでも十分。中国の竹のカーテンを飛び越えてくれる、頼りになる奴です。