今回、UMIDIGIさんより「UMIDIGI Z2」の実機を提供していただいたのでレビューします。
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UMIDIGIとは
UMIDIGIとは、2012年に創設された新興の中国メーカーで、Umi X1のリリースを皮切りに、様々なスマートフォンを投入しています。中国国内市場に留まらず、ウェブサイトは英語で、販路も海外市場という、実はグローバルなメーカーです。
UMIDIGI Z2の良いところ・悪いところまとめ
👍ココが良い! | 👎ココが悪い! |
+トワイライトカラーが最高 +美しい縦長液晶ディスプレイ +低価格ながらも自動輝度調整あり +デフォルトで日本語・Googleサービス対応 +ストラップホールありの高品質なケース +トレンドに食らいつく気概 |
-USB Type C変換アダプタでイヤホンは挿せるが充電と排他 -カメラはもうひと頑張り -電波法に基づく技術適合認証を未取得 -顔認識はオマケ |
スペック比較
まずはスペック比較。UMIDIGI Z2 Proも存在するので、そちらとの比較です。
UMIDIGI Z2 Pro | UMIDIGI Z2 | |
---|---|---|
OS | Android 8.1 Oreo | |
SoC | Helio P60 | Helio P23 |
メモリ | 6GB | |
ストレージ | 128GB | 64GB |
ディスプレイ | 6.2型IPS液晶 FHD+(2246×1080) |
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背面カメラ | 16MP+8MP | |
前面カメラ | 16MP+8MP | |
バッテリー | 3650mAh ワイヤレス充電 |
3850mAh |
寸法 | 153.4 x 74.4 x 8.3 mm | |
重量 | 165g | |
その他 | USB 2.0, Type-C microSDスロットあり |
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バンド | WCDMA B1/2/4/5/8 FDD-LTE B1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/28 TDD-LTE B34/38/39/40/41 |
開封
化粧箱は非常に高級感のある黒い箱。付属品も非常に豪華。液晶保護フィルムも最初から貼ってあり、保護ケースも装着状態で箱に入っています。
入っているのは、SIMピン、マニュアル、海外仕様のACアダプター、イヤホンをUSB Type C端子に挿すための変換アダプター、充電ケーブル。イヤホンジャックに付属アダプターでイヤホンを挿せますが、本機はワイヤレス充電に非対応のため、充電と排他。
トレンドの反射光沢ガラス
業界を牽引するHuawei P20 Proに、真っ向から対抗するデザインとカラー。UMIDIGIがNordic Auroraと名付ける、流行の反射する光沢ガラスは非常に綺麗です。
幅はHuawei P20 Proなどとほとんど変わらず。今流行の中華フォンといったところ。
ディスプレイ
画面上部にノッチを備えます。iPhone Xと似たようなサイズですね。
画面方式は液晶。海外メーカー製品は、下手に欧米向けだと色温度が低かったり、逆に日本製品だと青白かったりと、意外と千差万別ですが、本機は色温度は高めで、白は目で白だと感じる色として発色します。日本人向けですね。ここは良い点。
また、低価格中華機にありがちなのが自動輝度調節センサーの削除。定価を抑えた機種なら致し方ないのかなと思うところですが、本機はオミットせずにしっかりセンサーを搭載してきているのは好感。
画面が19:9というとても縦に長い比率であるため、普段Webブラウザーや各アプリを表示している時には、情報表示量が増えて捗ります。一方で、一般的な動画の比率16:9であるため、黒い帯ができます。NetflixやYouTubeなどのアプリなら、画面領域いっぱいに拡大することもできます。
縦長ディスプレイと、実行6GBメモリにより、マルチタスク・マルチウィンドウも快適にこなせます。
スピーカー
底部にはイヤホンジャックがないので、付属の変換アダプターを噛ませてUSB Type-C端子から音声出力するか、Bluetooth対応のワイヤレスイヤホンが必要になります。
スピーカーはモノラルですが、この価格帯にしては良好な音質です。
生体認証
背面の指紋認証センサー。配置は個人的にはここが好み。
認証速度は1秒近くかかるので少し遅いですが、まあコンマ数秒程度なので誤差レベル。
顔認証は深度認証や赤外線などを組み合わせたものではなく、純粋にインカメラのみ使用したものであるため、あくまで補助的なものと考えておいたほうがいいでしょう。
Android OS
XiaomiやOPPO、Huaweiといった中国の上位メーカーはかなりAndroid OSを作り込んでおり、使い勝手にはクセが強い印象ですが、UMIDIGI Z2はプレーンに近いAndroid OSであるため、すんなり使い始めることができるでしょう。壁紙のラインナップがどこかで見たようなものばかりなのが気になります。
中国国外での販売を念頭に置いたUMIDIGI。英語はもちろんデフォルトで日本語に対応、各種Googleサービスも利用できます。技適は未取得のため、外国籍の人や海外渡航の多い日本人におすすめです。
AnTuTuベンチマークスコア
AnTuTuベンチマークスコアは7万5000点。普段利用する分には十分で、ゲームには不向き。Webサイトのブラウジングでもたつくことはさほどありません。Twitter公式クライアントで、画像や動画がたくさん並んでいるタイムラインを高速でスクロールするとフレームレートの低下を感じます。
上位モデルUMIDIGI Z2 ProのHelio P60はSnapdragon 660あたりに近いスコアですので、より高い性能が必要であればそちらを選びましょう。
ストレージ容量は64GB、microSDで拡張も
本機はデュアルSIMデュアルスタンバイに対応。SIMスロットは両方共nanoSIM。ストレージ容量は64GBで、2番目のSIMスロットにはmicroSDカードが挿入可能。
保護ケースの質がいい
付属保護ケースはシボ加工で高級感あり。しかもストラップホールまであります。ハンドストラップでもつけておけば落下防止になります。これがタダでついてくるのか……という程度には出来が良いです。
カメラテスト
この辺りの価格帯の中華スマホのカメラには期待しないというのがお約束ではあるものの、ふらっと飲んだ居酒屋で適当に撮った写真ではiPhone Xよりも美味しそうという結果に。「どうせ俺はアップする写真はご飯ばっかだよ!」という人にはアリかもしれない?
最後の写真ではUMIDIGI Z2が若干ブレる結果に。
以下からもわかる通り、手ブレ・接写には弱い印象。
トレンドのトワイライトカラー最高な端末
斬新で美しいトワイライトカラーで世界に衝撃を与えたHuawei P20 Pro。しかしセンスがないことに、ドコモからはトワイライトカラーが投入されず、さらにドコモ独占販売によりSIMフリー無しという最悪の結末を迎えた国内版Huawei P20 Pro。とりあえずトワイライトカラーをくれ!何でも良いからくれ!そんな悲痛の叫びを伴った物欲を満たすにはちょうどいいサブ機です。とにかく最新の流行を敏感に取り入れる気概がグッド。
公式サイト
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