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「スマホを買い換えろ胡錫進」。中国共産党機関紙の総編集、実はiPhoneユーザーと判明し炎上

globaltimes

 米政府がなりふり構わずに華為へ種々の圧力をかけ、いよいよ抜き差しならないところへ来たように見える米中貿易戦争。そんな中、「中国共産党の口と舌」である党機関紙の「環球時報」総編集・胡錫進が「iPhoneユーザー」であることが判明。微博で大いに叩かれました。

hu-xijin

(胡锡进 画像出典:新浪网新闻中心

 この度、本人から弁解がありました。12月8日に北京で開催された2019年環球時報年会での発言を、環球時報が伝えました。

 今年4月、米国がZTEを封殺した際、腹を立てた総編集・胡錫進は、微博で早速「今夜、自分と環球時報の全職員はみなZTEの人間だ」と書き込みました。すぐに万を超えるファボがついたものの、翌日、「胡錫進が使ってるのはiPhone7だろ、嘘臭い」と見事に炎上したそうです。なお微博は、発信に使用した端末名が表示される、古いスマホを使い続けていると少し恥ずかしい仕様になっています。

huxijinweibo

(iPhone7 Plusから「卑劣なゴロツキ手段」と米国を批判する胡錫進のアカウント)

 「スマホ換えたら?」との声もあり、実際、胡錫進本人としても華為かZTEに買い替えたくなったそうですが、できない理由があったのだとか。

 米中貿易戦争が始まってから、環球時報はその急先鋒ともいうべき存在になっています。胡錫進が覚えている社説の文章だけでも、「抗美援朝(朝鮮戦争)の勇気を以て貿易戦争を戦わねばならない」、「もし米国が迫りくるならば、中国は太平洋を米中貿易の断崖とすることも恐れない」、「まずはトランプの前歯を叩き折ってからだ」、など書いていたといいます。

 環球時報のこういった激しい論評が中国商務部の後ろ盾になれば、といった思いで書いていたといいます。なお、残念ながらこれがトランプを恐れさせるに足らなかったものの、彼らが中国を恐れさせることもできず、中国は米国のすべての関税にすべて報復を実施した、と述べています。

 さて、今回、華為のCFOがカナダで勾留されたわけですが、やはりiPhoneで華為を支持する書き込みを続け、やはり「矛盾だ」「スマホを買い換えろ胡錫進」と突き上げられているそうです。

 胡錫進の考えとしては、この時期に華為にスマホを換えるのは、適切ではないといいます。

 というのも、中国は貿易黒字大国であり、内外の製品は市場において平等な権利を有するべきであり、外国製品を差別するべきではない、それにAppleが中国に何かしたわけでもない。更に、Appleのスマホは中国で生産しており、米中両国の共同利益が融合した存在である、とのことです。

 以上、党機関紙の総編集になると、頭にきて米国ブランドの製品を叩き壊すわけにも行かないのだなという感心と、「まずはトランプの前歯を叩き折ってからだ」という激しいコメントと「米国政府と米国企業を同一視して叩いてはいけない」という思慮のギャップがなんとも興味深い話でした。

 それはそうと、何故最初から華為を使っていなかったのでしょうか。

情報元环球时报