中国TCLの日本国内販売代理店であるFOXは、BlackBerry Key2 LEを4月19日に国内で発売します。予約受付開始は4月12日、価格は税込5万9800円。FOXまたはAmazonにて購入できます。
国内発売済みの上位モデルBlackBerry Key2はアルミ筐体、Snapdragon 660、実行6GBメモリ、容量3500mAh電池を搭載していたのに対し、Key2 LEはポリカーボネート、Snapdragon 636、実行4GB、3000mAh電池へとスペックダウン・コストダウン。
OS | Android 8.1 Oreo |
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CPU | Qualcomm Snapdragon 636 |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB microSDXC |
ディスプレイ | 4.5インチ 1620 x 1080 |
カメラ | 1300万画素+500万画素 f2.2 + f2.4 AF |
インカメラ | 800万画素 f2.0 |
バッテリー | 3000mAh, QC3.0 |
寸法 | 150.25 x 71.8 x 8.35 mm, 156g |
LTE | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/19/20/26/28/32/38/40/41 |
3G | 1/2/4/5/6/8 |
その他 | 802.11b/g/n 2.4GHz 802.11ac 5GHz, 802.11a/n 5GHz, Wi-Fi Direct Bluetooth 5.0 Low Energy, EDR NFC, FMラジオ イヤホンジャックあり デュアルSIM(nano-SIM) 2CC CA 下り150Mbps |
ちゃんとサクサク動くSoCかどうか、ハイエンドに慣れた自分の基準としては、S660とS630の間に大きな壁を感じます。S636は名前的にはS630と同じに見えますが、内実どちらかというとS660寄りなので、程々の解像度の本機は、よほどチューニングに問題がない限りそれなりに動くのではと推定されます。
なお、Band 18非対応であるため、au回線での利用は不向き。サブ機ならともかくメイン機での運用であればドコモ回線・ソフトバンク回線を用いるべきです。
キーボードショートカット、スピードキーには対応するものの、キーボード全体をなぞってスクロールする機能(Touch-Enabled)には非対応。
カラーリングはSlate(濃紺)、Champagne(金)、Atomic(赤)の3色。サポートは専任オペレーターによるメール、フリーダイヤルでのサポート、購入日より1年間のメーカー保証修理。
グローバル市場で2018年10月発売なので半年遅れとなっているのは率直に言えば残念ですが、しかしニッチなカテゴリーの国内の狭い市場、利益率の高い上位モデルの売れる期間を伸ばし、時間差で廉価版を投入、販売数を最大化することで、次の前面QWERTY機に続くと考えれば、まあ許容すべきか……といつまで続くかわからないニッチな機種だけに甘めの評価を下してあげたいところ。幸いにも、Key3投入まではまだまだ時間があり、Key2世代の現役期間が長くなりそうであるとの噂もあるので、それを信じられるなら、大目に見ましょう。
とはいえ初心者には嬉しいiWnn搭載、性能低下もおそらく妥協し得るギリギリの絶妙なライン、それと引き換えに手を出しやすい価格というのは、「前面QWERTY端末を気軽に使ってみたい」というライトユーザーにとっての良い接触点になるはず。既に前面QWERTYの良さをわかっている私みたいなオタクには「いいから黙ってKey2を買え」でいいのですが、あまり知らないが興味を持っているだけの人も一定数いることでしょう。
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Key2 LEは、ニッチをより幅広いユーザー層に押し広げる、市場拡大の新しいチャンスとして期待したいところです。