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新年から無線LANルーターで苦労した!!

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくおねがいします。

 早速ですが本題へ。仕事上、100GBくらいの大きいデータをやり取りすることが多い上、IoTデバイスの増加、4K対応に伴うコンテンツの大容量化など、ルータへの負荷が大きいことが増えました。

 それゆえか、昨年夏頃からまれに処理落ち?に伴う再起動や通信が遅いなと感じることが増えました。また、昨年登場したiPhone 11シリーズはWi-Fi 6(IEEE802.11ax)へ対応が行われ、そろそろ無線環境の更新が必要かな?と思いました。

 そうおもいつつ、いろんな無線LANルーターを探すものの、最近はメッシュWi-Fiや海外メーカーの日本上陸など、大きく移り変わっているようで、探しているうちに年越してしまいました。

Wi-Fiの呼称変更

 「アイエエエ!?そもそもWi-Fi 6ってなんやねん!?」って人向けに、軽く説明から。

 従来、IEEE802.11aやb、g、nなど多くの名称がありましたが、消費者にとってわかりにくいということで、4Gや5Gのように数字でナンバリングされることになりました。

 それに伴い、IEEE802.11nはWI-Fi 4、IEEE802.11acはWi-Fi 5、そして次世代規格であるIEEE802.11axがWi-Fi 6になりました。毎回「あいとりぷるいー……」という必要もなくWi-Fi 5!だけで伝わります。楽ちんです。

 このWi-Fi 6は何がすごいのか?簡単にいうと、混雑している場所でも繋がりやすい、一度に複数のデータを転送することができる、そして理論値が9.6Gbpsとめちゃくちゃ速いです。スゴイ。

筆者の環境

 筆者はアパートに一人暮らしで部屋も至って普通くらいの広さ。固定回線はSoftBank光を利用中で、マンションタイプではなく戸建てと同じように、電柱から部屋まで直接光ファイバーを引き込むファミリープランで契約しています。更にV6プラスオプションを利用しているので、SoftBankのルーターを使う必要があります。それゆえに、ブリッジモードで利用できる機種が望ましいです。

 接続台数は有線で6台。MacBook Pro、PS4 Pro、PS3、Nintendo Switch、nasne、テレビです。無線ではNest hub、Echo dot、Nature RemoなどIoT系やスマホ、タブレット、別途ノートパソコンなど計20台ちょっとあります。有線はSoftBankから借りてるルーターに分散すればいいのですが、無線に関しては無線LANルーターに集約せざるを得ません。ましてやこれからますますIoTデバイスが増えそうなので、同時接続台数は大いに越したことはありません。

 現在利用している無線LANルーターはNECのWG1200HSという機種。以前使っていたNECのWR9500Nという機種が故障したため取り急ぎでWG1200HSを購入したのですが、思いの外優秀で、約3年ほど利用していました。4000円ちょっとで購入でき、安定していたのでさすがNECだなと思います。次もNECでいいなと思っていたのですがNECはWi-Fi 6対応の無線LANルーターを発表せず、やる気ないな〜〜と他者製品を探し始めました。

※この記事の執筆後、NECは今年1月にWi-Fi 6対応の無線LANルーターを発表しました。上位モデルのWX6000HPが4万前後で今月23日発売、下位モデルのWX3000HPが2万円前後で5月中旬発売予定とのこと。

無線LANルーター探索記

 さてこの時期に無線LANルーターを買い換えるとなれば、狙うはWi-Fi 6対応機種。現在の環境はWi-Fi 5(IEEE802.11ac)で不満はないものの、2020年はWi-Fi 6対応機種が増えていきそうなので対応していて損はしないと思いました。有線LANポートはすべてギガビット対応。10GbpsはNUROとau以外サービスを始める見込みがないので、不要と思い切り捨て。

※執筆中に発表されたのですが、NTT東日本が4月より都内23区から10Gbpsのサービスを開始するとのこと。光コラボレーション事業者にも提供されるそうです。

メッシュWi-Fiは?

 メッシュWi-Fiはサテライト(簡単にいうと子機みたいなもの)を増やすことにより、1台に掛かる負荷を軽減したり、エリアを大きくすることができます。戸建てや部屋が多いユーザにはオススメできますが、筆者のように一人暮らしで部屋も普通のワンルームなので不要と判断しました。

検討結果

 いろいろ模索していたところ、安くて機能も十分なTP-Linkにしました。やっぱり安いのは魅力的ですよね。

 ということで購入したのがTP-LinkのArcher AX50という製品。ブリッジモードで使えて、Wi-Fi 6対応、そして1024-QAMに対応。それで1万2千円で購入できちゃう。良いですね。

TP-Linkを設置してみたが……

初期設定、IoT時代は苦労する

 従来無線LANルーターは、パソコンを繋いでルータのIPアドレスをブラウザに入力して情報を入力して……とめちゃくちゃ面倒でしたが、TP-Linkはめちゃくちゃ簡単。TP-Linkは公式で提供しているTetherアプリを用いることで、スマホから簡単に初期設定を行うことができます。スマホだけで全部完結できる、まさに今どきって感じで良いですね。

 高度な設定を使う場合は従来どおりブラウザからアクセスする必要がありますが、殆どはアプリから簡単に変更できます。めちゃくちゃ楽だな〜〜と感動しました。

 さて、ルーターの設定が終わったらスマートホームの接続先をすべて変更する必要があります。SSIDとパスワードを引き継げばよかったのですが、まあいっかとスルーした結果、Google Home、Alexa、Nature Remo、SesameなどなどすべてのデバイスのWi-Fi接続先を変更するはめに。結果、2時間くらいかかりました。次は自分でSSIDを指定しようと思いました。

トラブル発生

 と接続先を変更し終えてパソコンでYouTubeを見ていたところ、突然再生が停止。無線LANを確認すると再起動していました。

 あれ?設定がちゃんと反映されていなかったのかな?と思いしばし待ちました。が、まてど待てど、再起動は終わらず、電源を抜き強制シャットダウン。しかしここから無限に再起動を繰り返し使い物にならなくなってしまいました。

 ググって解決策を探したところ、なんと「ブリッジモードで利用すると再起動を繰り返します」とレビューに一言。そんな馬鹿な、初期不良でしょ……と思いつつ二重ルーターになりますが、ルーターモードに変更したところ再起動はピタッと止まり、使えるようになりました。この日は「そんなバカな製品があるわけない、出張から帰ってきて疲れているんだ」と思いつつ寝ました。

ふりだしにもどる。無線LANルーター探索記2

 翌朝、ブリッジモードにすると再起動を繰り返す、そんなバカな製品があるとは信じられずレビューを調べたましたが、やはりそういう製品らしいです。夢ではないと確信した私は返品を決意し、次のルーターを探すためにヨドバシカメラへ。

 コスパという概念を捨て、お金で殴ればいい。ネットワークは命だ、絶対にケチってはいけないと誓い、NETGEARのRAX80を購入しました。こちら4万4千円と無線LANルーターでは結構高額な部類ですが、NETGEARではミドルモデルとのこと。嘘でしょ……。

 ただし、ヨドバシカメラでは15日まではなんと2万9千800円で購入できますと言われて「じゃあ買います」と即決。購入時、Amazonではタイムセールを行っていましたが、3万1千円の15%割引を行っていました。しかしヨドバシも10%ポイント還元、更にヨドバシカードなら+5%還元になる上、ポイントが5000ポイントあったので使用。実質2万2千円ほどで購入できました。

NETGEAR RAX80を設置

 NETGEARっていかにもその手の会社という感じがして設定難しいのでは……?と勝手な先入観でMacBook Proから設定していきます。ブラウザから設定していると「やっぱりこの面倒な感覚だよな〜〜!!安い・簡単・最強なんて製品は存在しないな」と思いました。

 しかし、NETGEARは設定という設定がなく、つないだら自動的にネットワークの状況を確認して自動的にブリッジモードで設定されました。なので、自分で設定するのは管理用のパスワード、それだけでした。いやめっちゃ簡単じゃん……と感動。更に説明書を読むとスマホからでもアプリでできるよ!とのこと。NETGEARめっちゃいいじゃん……。

 前回の反省を活かし、固定SSIDにしました。これで次から無線LANルーターを変えても同じ設定にすれば再設定が不要です。そしてせっせとIoTデバイスの再設定を行っていきます。うーん、面倒くさい。もっと簡単にならないものか……。

トラブル?

 さて数日使っていますが、途切れる・落ちるということもなく概ね満足です。ただ、一部デバイスとの相性が悪いようで、iPhone XS Maxは2.4GHz帯を認識はするものの、接続できず、「接続できません」との表記。両者を再起動して試すものの、やはり解決せず。通常使用では問題ないのですが、SesameやEufyではスマホを2.4GHzに接続して、そのSSIDをもとに接続を行う必要があり、これで詰んでしまいました。

 これを回避する方法として、Smart Connectを用います。

 Smart Connectは近年の無線LANルーターで多いもので、ルーター側で混雑状況に応じて2.4GHzと5GHzを切り替えて使います。これを一度オンにすると、SSIDが一つになるのでそのタイミングでSesameのWi-Fi設定を行うと無事、設定を完了することができました。一通り終わった後で、Smart Connectをオフにすれば通常の環境に戻せます。

終了

 新年から出鼻をくじかれましたが、とりあえずNETGEARのRAX80を使っていきたいと思います。見た目が米軍のステルス戦闘機みたいでカッコいいです。元々Wi-Fi 5(旧IEEE802.11ac)の無線LANルータを利用していたので、速度の向上はあまり感じられませんが、飛びが従来より良くなったように感じます。部屋の端でも最大感度で受信してくれます。

 Fire TV 4Kも無線で接続してスピードテストをすると200Mbpsに届かないくらいです。これくらいの速度なら4K動画をストリーミングできるほど余裕です。

 NETGEARのアプリ内からスピードテストができるのでこちらでも計測したところ、十分な速度でした。

(上り700Mbps超え!)

 ブリッジモード故か、接続されているデバイスの名前が正確には取得できないものの、しっかりホームネットワーク内のデバイスが認識できているようです。いちいちルーターにアクセスせずとも、アプリから簡単に確認できるのは良いですね。NETGEAR最高です。

 無線LANルータに4万はアホか?と思いましたが、ネットワークが途切れたら仕事や生活が脅かされる今、これくらいは出しても損はしないかも知れませんね。

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