LGはこれまでGシリーズをフラッグシップモデルとして展開してきましたが、LG G9は登場せず、2020年の実質的な旗艦となっているのはLG V60です。
打ち切られたGシリーズの代わりに登場したのが、LG Velvetです。LG Velvetはデザイン重視のスマートフォンで、既に7nmのSnapdragon 765G搭載のミッドハイ5Gスマホとして知られています。価格は700ドルほど。
ところが、5Gには対応しない、4G版「LG Velvet」が登場するようです。しかも驚くべきことに、Snapdragon 845を搭載して一部地域で発売するとのこと。
Snapdragon 845は2年前のSoCであるため、今更これを搭載した製品をリリースするというのは何とも驚かされます。プロセスルールも10nm。
しかし2年前のSoCといえども、CPU処理性能はSnapdragon 765Gに近く、GPU処理性能ではSnapdragon 765Gを上回っています。ただし同等処理をする場合には、プロセスルールの違いから、7nmのSnapdragon 765Gの方が消費電力は有利のはずです。
旧世代のハイエンドSoCを搭載したスマホとしては、Snapdragon 835全盛期に投入されたSnapdragon 821搭載のLG G6や、Snapdragon 855全盛期に投入されたSnapdragon 835搭載のAQUOS Vなどがあります。
4G版LG Velvetは、中東イランで最初に登場。ブラジルなど5G地域にも登場する可能性があるとxda-developersは伝えています。SDM765G搭載の5Gモデルよりも2割ほど低価格で登場するようです。
なおLGは、日本国内ではSnapdragon 845搭載で約4万円のLG style3を新機種として投入します。