中国の通信機器・スマートフォンメーカーであるZTEは、次期「Axon 20 5G」を中国で2020年9月1日に発表すると明らかにしました。
本機は世界初の「Under-Display Camera」を搭載するとのこと。
これは屏下摄像头と呼ばれる技術で、翻訳すると画面下カメラですね。フロントカメラをノッチに搭載するのか、画面に穴をあけるパンチホール式にするのか、ポップアップ式で上部に格納するのか、スマホメーカー各社は頭を悩ませてきましたが、画面の下に埋め込むことによって一挙に解決できる可能性があります。
SamsungやXiaomi、OPPOも競って開発を進めてきましたが、未だにどのメーカーも実用化までは至っていません。ZTEはプレスリリースにて、主要な全てのメーカーが画面下インカメラに取り組んでいると述べており、やはり水面下で各社の開発競争が繰り広げられていることが伺えます。確かにこれを実際の商用製品に搭載して投入できれば、世界初となるでしょう。
Do you want a sneak peek at the future? Here you go…introducing you to Under-Display Camera technology!#Xiaomi #InnovationForEveryone pic.twitter.com/d2HL6FHkh1
— Xiaomi (@Xiaomi) June 3, 2019
しかし、なぜ各社がこれを実戦投入できていないのか?それは技術的課題です。ディスプレイの下にカメラを埋めることによって、光学的には不利。OPPOが昨年公開した試作機では、色味がおかしくなっています。
For those seeking the perfect, notchless smartphone screen experience – prepare to be amazed. 📲
You are taking a very first look at our under-display selfie camera technology. RT! 🤯 pic.twitter.com/FrqB6RiJaY
— OPPO (@oppo) June 3, 2019
透過率の高い特別な低反射ガラスを採用するのはもちろん、ソフトウェア的な補正も必要となりそうです。また、角度によってはカメラが見えてしまうこともあるようです。こうした問題をZTEが解決できているのかどうか、注目です。出来が良ければノッチもパンチホールも一気に時代遅れになるかもしれませんね。
ZTE Axon 20 5Gの価格や投入販路は不明。XDA-Developersによって発見された中国TENAA認証によれば、3200万画素前面カメラ、6.92インチOLEDディスプレイ、実行12GBメモリを搭載する模様です。