
市場調査会社のOmdiaは、2025年における世界のスマートフォン出荷台数が、前年比2%増の12億4550万台に達したと発表しました。
AppleはiPhoneの出荷台数が前年比7%増の2億4060万台と好調で、2億3910万台だったSamsungを僅差で上回ったとしています。
これまでスマホシェア第一位と言えば長らくサムスンでしたが、ごくわずかな差とはいえ、敗北を喫したことに。これは驚くべきことです。なぜならSamsungは低価格帯まで手広く展開しているのに対し、Appleはハイエンド・高価格帯に注力しているため、「収益性はApple優位・台数ではApple不利」という前提があるにも関わらず、Samsungが両面において負けたということになるからです。
AppleとSamsungがともに19%で首位。これに13%のXiaomi、各8%のvivoとOPPOが続いています。なおOmdiaの集計では、XiaomiはRedmiやPOCO、OPPOはOnePlus、vivoはiQOOをそれぞれ含めた数値としています。
6位のTranssion(TECNO、Infinix、iTel)が8%を占めたほか、HONORが6%、Lenovo(Motorola)が5%、Huaweiが4%、realmeが3%と続きます。上位10社で市場全体の約94%を占めており、「それ以外」のメーカーは、合計で約6%にとどまる計算です。XperiaのSonyもここですね。
| メーカー | 2025年の世界出荷シェア |
|---|---|
| Apple | 19% |
| Samsung | 19% |
| Xiaomi | 13% |
| vivo | 8% |
| OPPO | 8% |
| Transsion | 8% |
| HONOR | 6% |
| Lenovo(Motorola) | 5% |
| Huawei | 4% |
| realme | 3% |
| その他 | 6% |
2025年は上位陣の勢力図にも動きが見られました。vivoは年間出荷台数で4位に浮上しました。
なお、2026年以降、3%のシェアを持つrealmeは2026年からOPPOのサブブランドとして再統合される見通しで、3位と4位をめぐる争いの激化も考えられそうです。

一方で、今後の市場環境には懸念も残ります。OmdiaはDRAMやNANDフラッシュメモリといった主要部品の供給圧力とコスト上昇が、出荷台数や収益性にブレーキをかける可能性があります。供給制約が強まれば、製品価格の調整を通じて消費者の需要を冷え込ませる恐れもあります。
なお、調査会社によって集計データには差異が見られます。Counterpoint Researchの発表では、2025年の世界シェアでAppleが20%を獲得したとしており、Omdiaの19%とは1ポイントの差が出ています。これは集計範囲や推計方法の違いによるものですが、AppleとSamsungが激しく競り合い、Xiaomiが世界3位獲得のメーカーという市場の大きな流れは共通しています。
Omdiaは英Informa(Informa TechTarget)傘下のテクノロジー市場調査・アドバイザリ企業で、複数のアナリスト組織やIHS Markitのテクノロジー・メディア・通信系リサーチ事業を統合しています。




















