Acer は AMD 社が開発している Ryzen を搭載した「Chromebook Spin 514」を発表しました。
Acer はこれまで Spin シリーズとして Chromebook を販売してきましたが、CPU に Ryzen を採用したのは今回が初めてです。Ryzen搭載のChromebookモデルとしては、ThinkPad C13 YogaやHP Chromebook Pro C645があり、これらに続くものと言えます。
CPUは Ryzen 5 3500Cもしくは Ryzen 7 3700C から選択できます。Ryzen が採用されたことによって描画機能は AMD Vega が担うことになり、より高品質なグラフィック体験が提供されることでしょう。実行メモリは基本構成で4GB、最大で16GB搭載することが可能で、複数のアプリを同時に起動してもストレスを感じないスペックが準備されています。最上位の機種は 256GB の NVMe SSD が搭載可能とのことです。
具体的なバッテリー容量は明らかにされていませんが、稼働時間は10時間と発表されており、約 1.5 kg と軽量ながらも長時間作業が可能となっています。
画面にはフル HD の14インチ液晶が搭載されており、コーニング社が開発した特殊ガラスであるゴリラグラス3でコーティングされています。ゴリラグラスは高い耐傷性が特徴で、持ち運ぶとき際に傷が付きやすい画面を守ることが可能です。この画面は360度回転させることが可能で、タブレットとしても利用できます。
左右には USB 3.2 Gen1 に対応した Type-C が2つ、ヘッドホンジャック、MicroSD スロット、そして一部のモデルには HDMI が搭載されています。USB はともに DisplayPort に対応しており、HDMI 端子がないモデルでも外部出力が可能です。また、片方の USB 端子からはノートブックが起動していない状態でも充電ができます。
Chromebook Spin 514 は2月に北アメリカで479.99ドル(日本円にして約5万円)、ヨーロッパ・中東およびアフリカでは3月に529ユーロ(日本円にして約6万7千円)で発売される予定です。エンタープライズ版も用意されており、 IT 担当者は Web ベースで簡単に企業の端末を管理できます。