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ライカのスマホ「Leitz Phone 1」カメラレビュー。

 ライカ全面監修のスマートフォン「Leitz Phone 1」の目玉は何といってもカメラでしょう。前回の記事ではLeitz Phone 1の外観をメインにご紹介しましたので、本記事では作例や使用感をお伝えしていきます。

Leitz Phone 1独自の機能

 Leitz Phone 1はAQUOS R6をベースにしているということもあり、基本的には1インチセンサーやズミクロンレンズといったハードウェアに関してはどちらも一緒です。

 では「何がAQUOS R6と違うの?」ということですが、主に「Leitz Looks」「ブライトフレーム」「シャッター音」の3つが挙げられます。

Leitz Looks

 Leitz Phone 1には専用のモノクロームモードである「Leitz Lools」が搭載されています。ライカを体現する美しいモノクローム撮影も楽しめるということで、他のスマホとは一味違うモノクロ写真が撮れるみたいですね。以下がLeitz Looksで撮影した作例です。

 白と青と黄色の機体カラーが特徴的なウィングゼロカスタム(EW)も、モノクロで撮ると一味違った印象を受けます。

 白飛びするかなと思っていた風景写真も、雲の質感をしっかり残していて驚きました。ディテールも非常に細かく、1インチセンサーの恩恵は大きいと感じます。実際撮ってみると、スマホのモノクロ加工した写真と比べてコントラストや明暗さなどが若干違うように思えます。

 モノクロの写真は全く撮らない筆者でしたが、妙なレトロ感だったり、色でなく黒と白の明暗のみで表現されるモノクロ撮影って、味があって面白いと感じました。また、色を考えなくて良い分、構図や撮影物に意識が向きますから、写真の勉強にもなると思います。いかに少ない情報でどれだけ豊かな世界を見せられるか、これを考えるのが非常に楽しいです。

ブライトフレーム

 Leitz Phone 1でカメラを起動すると白い4つの線が画面上に表示されます。これがAQUOS R6との違いの2つ目で、ブライトフレームと呼ばれるものです。

 ブライトフレームとは、ファインダーを覗いた際に撮影範囲を示す明るく浮き上がって見えるフレームのこと。撮影範囲の外側まで見えるので、動く被写体を撮影する際に、被写体が撮影範囲に入ってくるタイミングを知ることができます。

オートで気軽に撮るのは、他スマホより難しいかも

 AQUOS R6でも当初言われていたこと(アプデでいくらか改善)ですが、やはりAFは遅いですね。また、シャッターを押してから多少ラグがあるので、「よっしゃこの瞬間だ!」と思ってシャッターボタンを押したものの、撮れた写真は微妙……ということが結構ありました。

 Leitz Phone 1と動く被写体との相性は最悪です。非常にピントが合わせにくいしブレる。しっかり保持した状態であれば良い写真が撮れますが、歩きながら手軽にスナップ写真を撮るには向かないスマホだと感じます。

 接写にも強くはないので、いつものスマホで撮影する感覚で料理などを撮ろうとすると難しいでしょう。マニュアルで調節したり、デジタルズームで拡大したりすればいいのですが、その手間が苦痛に感じる人にはLeitz Phone 1はなかなか合わないのかなと。こういった手間すらも楽しめる、写真撮影を好きな人であれば大丈夫です。

1インチセンサーの高い解像感

 画質は他のスマホより上を行く面もあり、空気感や透明感をしっかり感じられる写真に仕上がります。中華スマホによく見られる発色が濃すぎる感じもなく、かなり自然な見た目。ここからはLeitz Phone 1での作例をご紹介します。

 望遠レンズは搭載されていないので、望遠性能は弱めです。最大6倍までデジタルズーム可能。2倍までなら常用できますが、それ以上あげるとかなり粗さが目立ちます。

 事前にわかっていたことですが、カメラアプリを立ち上げると、最初は24mm相当の画角が1倍として表示されます。次に画面上のズームボタンをタップすると2倍の48mm相当、もう一度タップで0.7倍の19mm相当の順で切り替わるのですが、ボタンが一つしかないので何回も押す必要があります。

 他社メーカーのスマホであれば、1倍、5倍、10倍のように複数の切り替えボタンがありますが、Leitz Phone 1にはありません。使いにくい。

RAW

 マニュアルで撮影する際はJPEG+RAW形式での保存も可能。モバイル版Lightroomを入れておけばどこでもサクッと現像できます。1インチセンサーのおかげで情報量が多く、現像の幅も広がるので、より細かくいじれるのが楽しいですね。以下が作例になります。

総評

 Leitz Looksやダイナミックレンジ広めのRAW、ブライトフレームなど、今まで使ってきたスマホのカメラとはまた一味違う体験ができました。カメラにスマホ機能がついているイメージと言ったところで、Leitz Phone 1の解像感や空気感、ボケ感などはなかなか他のスマホでは出せないのではないかと思います。

 動く被写体や近寄っての撮影は不得意だったり、UIはまだまだ改善の余地があったりなどの不満点はありますが、その辺は今後のアップデートで多少改善してくれたらなと。今まで使っていたスマホの感覚で撮ろうとすると難しいですが、一枚一枚しっかりと撮影したい方であれば気に入るはずです。

 「Leitz Phone 1」という名前の通り、まだ一代目の端末です。今後二代目が出る可能性はありますから、その際は、また一つグレードアップした素晴らしいカメラスマホになることを期待しています。

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