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OPPO Find X3 Pro レビュー。外観は奇妙、コスパは良い

  7月16日に国内発売されたOPPOのハイエンドスマホ「Find X3 Pro」ですが、現在の筆者のメインスマホ。というわけで、本記事ではOPPO Find X3 Pro(国内版)の使用感レビューをお届けしていきます。買う際の参考になれば幸いです。

ダサいが慣れる

 Find X3 Proの本体サイズは以下の通り。

  • 縦: 約163.6mm
  • 横: 約74.0mm
  • 厚さ: 約8.26mm
  • 重量: 約193g

 サイズ感は非常によく、エッジディスプレイもあって手に馴染みます。ケース込だと重量200gオーバーなので付けたくはないのですが、フレームがステンレスなので傷が非常に目立つのでやむを得ず着用。

 国内版のFind X3 Proのカラバリはグロスブラックとホワイトの2色がありますが、ブラックはツルテカの「鏡面仕上げ」だったのでパス……。ブラックとは打って変わって、ホワイトはマットな質感で、指紋が全くと言っていいほど目立ちません。ブラックの方は飾る分には高級感漂う印象もありますが、毎日使うスマホなので実用重視。

 Find X3 Proの見た目は賛否両論分かれるかもしれません。最初見たときは正直カメラ周りが少々ダサい、奇抜なデザインだなぁと思っていました。

 好きでも嫌いでもない微妙な外観。使い続けていくにつれて何とも思わなくなりましたが、やはり個人的には前モデルのFind X2 Proのような見た目が好きです。

 底面にはSIMスロット、マイク、Type-Cコネクタ、スピーカーを搭載。SIMスロットは表裏に一枚ずつ入れられるので、デュアルSIM運用したい方にはピッタリです。

 右側面には電源ボタンを搭載。右側に音量ボタンや電源ボタンがある機種が多いのですが、Find X3 Proはそうではなく、「左」側面に音量ボタンを搭載しています。iPhoneをお使いの方は違和感ないと思いますが、筆者としては少しびっくり。ちなみに、カメラ部分の膨らみは大したことありません。

 Find X3 Proは約6.7インチ、120Hz駆動のディスプレイを搭載。解像度はQHD+まで。エッジの湾曲具合は控えめなので誤操作はまずありません。見栄えと実用性をうまい具合に両立させていると思います。

純正ランチャー変更済

電池が持たないSnapdragon 888搭載機の中でマシ?

 筆者がFind X3 Proを購入しようと思ったのは、Snapdragon 888搭載機の中では優秀との口コミを見たからです。今まで購入してきた888搭載機は発熱がひどいものが多く、そのせいでバッテリー持ちも悪くなるので、メインとして使うには微妙でした。

 Galaxy S21 Ultraも優秀ですが、実際買うとなると値が張るのでなかなか手が出ず。Find X3 ProであればOCNモバイルONEのセールを駆使すれば10万円以下で購入できるので、これが一番ちょうど良いかもしれないと判断。

 ベンチマークスコアは以下の通り。

Antutuベンチマークスコア

 Antutu ベンチマークスコア(Ver9.1.0)の結果は約67万点。

GeekBench

 GeekBenchの結果は、シングルスコアが897、マルチコアスコアから3183という結果に。

 リフレッシュレート120Hzで常用していましたが、発熱に関してはSnapdragon 888搭載機の中ではまだ控えめだなと感じました。かなりひどかったLeitzPhone 1ではTwitterやYouTubeを使用しているときですらほんのり温かくなり、軽めのゲームでも気になるくらいまで上昇していましたからね。

 120Hzに対応したハイエンドスマホなので、ひっかかりやカクつきは皆無。不満は一切ありません。重量級ゲーム「原神」をプレイしてみましたが、高設定・60fpsでもフレームレートはかなり安定

 ただ、15分もやっていると端末が熱すぎて持てなくなりました。フレームレートを30fpsに下げるとそこそこ快適になります。高設定でプレイする際は外付けクーラーを併用するのをオススメします。

結局ハードに使って一日ギリギリ

 Find X3のバッテリー容量は4500mAhになりますが、電池持ちはそこまで良くありません。

 後述のカメラレビューの日に試してみました。明るさ自動調整オン、120Hzオンの状態で使用し、YouTubeで音楽や雑談を流して楽しんでいました。あとはSNSやブラウザ。8時間以上はYouTubeに費やしていたので、バッテリーの減りは早く、17時位にはもう残量20%切っていました。

 ライトな利用であれば一日以上持ってくれるでしょうが、電池持ちは悪いです。

 ただしこの欠点をある程度カバーし得るのが、65W急速有線充電。これが本当に爆速で、帰りの新幹線で30分程度充電しただけですぐに100%に回復。高速充電の恩恵をかなり実感できました。

カメラ

 Find X3 Proのカメラ構成は以下のとおりです。

  • 15mm超広角カメラ(5000万画素)
  • 24mm標準カメラ(5000万画素)
  • 48mm望遠カメラ(1300万画素)
  • 顕微鏡カメラ(300万画素)

 それでは作例を見ていきましょう。

Find X3 Proを一日使い倒してみた

 静岡の方に大事な用事があったもので、カメラ・バッテリー検証がてら一日使い倒してみました(写真は全てAI補正オン、HDRオン)。バッテリー100%にして、8時半くらいに家を出て仙台駅へ。なお本機は日本国内版もFeliCa非搭載。

これに関しては、別日にFind X3 Proで撮影したものです

 新幹線なんて普段全く乗らないのですが、空席が多過ぎてびっくりしました。コロナ前であれば平日でももう少し人はいたと思うのですが。

走行中に撮影。スマホ程度でローリングシャッターはやむを得ない。これは横持ちだが縦持ちにすると一応歪みにはならなくなる

 11時半頃に東京駅へ。乗車中はずっとYouTube視聴していましたが、到着時のバッテリー残量は84%程度でした。Find X3 Proで撮れる写真は発色が非常に鮮やかな傾向にあります。鮮やかすぎて違和感を覚える場面もあり、AIをオフにすると自然な色味になりますから、シーンに応じて使い分けたいところです。

 東京駅で乗り換え。それにしても暑すぎた……。五輪の影響で人もめちゃくちゃ賑わってましたね。

 静岡の三島駅に到着。

 Find X3 Proはペリスコープ(潜望鏡型)望遠カメラを積んでいないので、ズーム性能は強くありません。前モデルのFind X2 Proでは搭載していたのでスペックダウンです。5倍ハイブリットズームは粗さは特に目立ちませんが、それ以上ズームすると目立ちますね。

 個人的には、たしかに顕微鏡カメラはロマン溢れますが、実際は使う機会皆無なので実用性の高いペリスコープを搭載してほしかったです。

 超広角カメラ。歪みは少なく、5000万画素あるだけあって解像感もしっかりでています。

 そんなこんなで用事が済み、東京駅に。

 夜景モードで撮影しましたが、実際はもう少し暗めでした。夜景モードを適用するとだいぶ明るめに撮れる印象です。

 「どんなシチュエーションでも、レベルの高い合格点を超える写真をオールウェイズ撮れる……」という感じで、Find X3 Proはかなり万能だと思いました。

楽しい顕微鏡モード

 Find X3 Proには顕微鏡カメラが搭載されており、ミクロ写真を撮ることが可能です。

 スピーカーを撮影してみましたが、クッキリしていて見栄えも悪くありませんね。レンズ周りに搭載されたリングライトのおかげで光量も十分。

 レザーバンドを撮影してみます。

 パンみたいですね。

 普段生活しているときに「これ顕微鏡で撮りたいな」と思うことはまずないので、ほぼ使うことはありません。今のスマホはこんな事もできるよ〜という感じで、話のネタくらいにはなると思いますが。

オーディオ

 Find X3 Proの一つ前に使っていたLeitz Phone 1のスピーカーはハイエンドとしては残念でしたが、こちらは文句ありません。

 Dolby Atmosに対応しており、非常にクリアな音質。臨場感や音量も申し分なく、ハイエンドスマホはこうでなくちゃね、という感じ。

指紋認証

 基本的にどのメーカーのハイエンドスマホも指紋認証は爆速なので特に驚きません。Find X3 Proも例にもれず爆速なのは良いのですが、認証位置が他メーカーのスマホより若干下の方にあるので、気になる人は気になるかもしれません。

総評

 Find X3 Proが向いているのは以下のような方だと思います。

  • おサイフケータイは無くてもよし
  • 画面サイズが大きめで高解像度高駆動が大事
  • サクッと映える写真や顕微鏡レンズを生かした写真が撮りたい
  • 10万円程度で買えるハイエンドAndroidが欲しい

 バッテリー持ちが弱みだと思いますが、一日は持ちますし、65W急速充電でカバーも可能。起きたときに残量5%でも、30分でほぼ満タンになるのは本当に便利です。

 Find X3 Proはほとんどが高水準で仕上がっている優等生スマホ。最近の他社のハイエンドだと15万くらい普通にいきますが、本機は販売価格がそれほど高くなく、OCNモバイルONE等の通信事業者を通じて購入すれば安く購入できるので、もし興味があればチェックしてみてください。

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