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VAIO、旗艦技術継承した新ラインナップ。個人向けと海外も強化

 VAIOは新製品発表会を実施。新たな製品ラインナップ戦略を説明するとともに、新商品「VAIO SX12」「VAIO SX14」について紹介しました。

代表取締役社長 山野正樹氏

 今年6月に代表に就任した山野正樹氏。VAIO設立7周年、売上の3/4が法人向けとなり、経営の基盤に。製品面ではソニー時代には個人向け中心だったものが、デザイン性が機能美に進化、法人向けでも通用する高い品質、堅牢性を獲得。こうした特徴は本日発表の製品にも息づいていると言います。

 今後は個人向けPCを再強化していくとのこと。先日発売したばかりのエントリー機「VAIO FL15」は一つ。グローバルに通用する製品を届けていきたい、それが持続的成長に繋がるとの認識を披露しました。

 テクノロジーセンター長の林薫氏によれば、VAIOに重要な感性的要素の研究開発は、研究所に閉じ込もっていてはできない、一緒に見定めてくれる最高を求める目の肥えた利用者は研究パートナーであるといいます。

取締役執行役員兼テクノロジーセンター センター長 林薫氏

 最高を求める人のために今作れる全てを注ぎ込んだフラッグシップが、今年春発表のVAIO Z。ここでの先行開発で磨き上げられた要素の中から、普遍的価値や要素をメインストリームやエントリーにシャワーのように継承していき、より多くの顧客に訴求するのがVAIOのラインナップ戦略。

旗艦で技術開発した各要素を中下位モデルに行き渡らせる

 そのエントリーモデルを担うのが10月6日発売のVAIO FL15。そして今回発表のメインストリームがVAIO SX12 / SX14です。

エグゼクティブプロダクトオフィサー黒崎大輔氏

 エグゼクティブプロダクトオフィサー黒崎大輔氏が語るところによれば、VAIOが20年来追究してきたものは新生活様式で多くの人が実感しているとのこと。1997年でVAIOが採用したマグネシウム合金は多くのメーカーが追従、一般的に。

 そしてVAIOがかねてからモバイルPC次世代素材として研究開発してきた立体成型炭素繊維(カーボンファイバー)採用のVAIO Zを投入。量産を求められるモバイルPCでは成形加工が難しいが、うまく曲げて設計できれば軽量で剛性を実現できます。Zで実証した技術をVAIO SX12/SX14のカーボン天板にも取り入れています。

 VAIO独自試験は多岐にわたり、長身の人が小脇に挟む日常的に使う最高の高さを想定した、MIL規格を超える127cm 2方向鉄板上落下も実施。これをクリアしています。

 安曇野本社工場に設計、製造、CS/修理を集約し効率化、修理に返ってくる機体も確認できることでより高い品質、信頼性に進化させているといいます。

 内部軽量化により重量とサイズは変わらず、性能も可搬性も両立。

 スペック表に現れない多数のこだわり、気配りに。使い捨てる道具ではなく愛着を持ってもらえる道具になると自信を見せました。

 なかなか目の向けられないACアダプター重量。しかし日々持ち歩くものであることから、あえて軽量化。従来型245gだったものを164gに軽量化、出力は65Wへの強化しつつも、サイズも108ccから76ccに。

 周囲の雑音をAIで除去する機能も備えるほか、PCの前からのみに集中して集音するプライベートモードによる実演も披露。遠隔勤務に強いことをアピールしました。

 6月に就任したばかりの山野社長。就任後の実感として、技術へのこだわりや製品の気配り、そこに共感する利用者の支援の手応えを感じており、新たなファン層も取り込んでいきたいとし、そうした気配りをいかに顧客に伝えていくかが大事だと社内で言っているそうです。

 またVAIOは今年減収減益となっていますが、これについては定額給付金やGIGAスクールによるPC市場の特需があったための反動減やVAIO Zの開発費用への投資が背景にあるとのこと。高級価格帯は経済影響を受けるのは否めず。前年よりは弱いものの、OSはWIndows 7のように11でも買い替え需要はあると見ているとのこと。またコロナ禍も先が見えてきたので今後の上向きを予想します。

 海外進出については日本発表モデルは海外にも逐次投入。ブラジルや中国、東南アジアにも投入してきましたが、これからも特定セグメントのモデルだけを出すわけではなく、市場に合わせてフルラインナップで届けていきたいとのこと。

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