「Meta Quest 2」が独走態勢に入って久しいVR界隈ですが、2021年末、一風変わったデバイスが登場しました。
その名は「Simula One」、VR向けの「Linux」ディストロ(導入パッケージ)「SimulaOS」を実装した一体型のVRヘッドセットです。
ディスプレイ解像度は片目2448×2448、ストレージは1TB SSDで、リフレッシュレートは90Hzです。瞳孔間距離の調整幅は55mmから77mmまで。
ヘッドセット内部から周囲をカメラ越しに見るパススルー機能が、カラー映像なのも特徴。白黒だと細かい場所が見えにくい場合もあるので、色付きなのは嬉しいところ。あとは画質が気になりますね。
同VRヘッドセットでは「Linux」向けのアプリを使用できます。開発元のSimulaVRによれば、プログラミングやオフィスワークでの使用を想定しているとのこと。
VRを使うオフィス(リモート)ワークは、イマイチ普及が進んでいないのが現状。使用できるソフトウェアがPCと比べて少ないのが、広まらない原因のひとつと言えます。
その点「Simula One」は「Linux」のアプリを直接使えるらしいので、欲しがる企業や人は意外と多いかもしれません。同デバイスに特化したアプリなども将来、登場するかもしれませんね。
2022年1月現在、「Simula One」は開発段階のデバイス。現時点では詳細は不明ながら、今月1月からはKickstarterでクラウドファンディングが実施予定。期間中に注文する場合、価格は基本2,799ドル(約32万円)とのこと。更なる情報公開が待たれます。