OPPOは、中国市場向けに同社初のタブレット「OPPO Pad」を発表しました。競合と劣らないスペックと独特な外観が特徴です。
デザイン
本体色はパープルとブラック、James Jean氏とのコラボモデルのグレーの三色。
デザインはXiaomi Pad 5やiPad Airなどのような側面がラウンドしていない形状。中央に鎮座するOPPOのお馴染みのロゴに加え、背面左部四分の一ほどを覆うOとPをモチーフとしたデザインが特徴的です。OPPOのロゴがど真ん中、そして横向きに記されているのが少し新鮮に感じました。
背面に力を入れていることをアピールしており、背面の素材は9層にわたるとのこと。
パフォーマンス
OPPO PadはSoCにSnapdragon 870を搭載。Snapdragon 870は国内にも投入されているLenovoのYoga Tab 13やTab P12 Pro、中国国内であればLenovo XiaoXin Pad ProやXiaomi Pad 5 Proなど、同世代のハイスペックタブレットに多く搭載されています。
メモリは6/8GB、ストレージは128/256GBで、これもXIaomi Pad 5 Proと被っています。
ディスプレイ
ディスプレイはWQHD液晶の11インチで、画素密度は275ppi。最大輝度は480nitsで、リフレッシュレート120Hzや10億色での表示に対応。画面占有率は86パーセントでベゼルは7mm程度となっています。
一般的な映像をHDR相当に変換して表示する機能やHDR 10+やP3色域に対応していますが、ディスプレイのスペックに関してはやはり競合のXiaomi Pad 5/5 Proとほぼ同一。
スタイラスペン
また、スタイラスペンにももちろん対応。筆圧検知は4096段階、タッチサンプリングレートは240Hz。
専用ペンの「OPPO Pencil」はスタイラスペンにありがちな円柱型のペンの一部がそぎ落とされたようなデザインではなく真円に近い形状で、iPad(無印除く)やXiaomi Pad 5と同様に本体側面でワイヤレス充電でき、1分の充電で20分の使用、フル充電で11時間の駆動が可能です。
物理ボタンはありませんがApple Pencil(第二世代)のようにペンをダブルタップすると消しゴムなどツールの変更ができます。Apple Pencilは側面のみの対応ですが、こちらは360°どこをタップしても反応します。
さらにGalaxy Noteシリーズの「画面オフメモ」のような、OPPO Padがロックされているタイミングにペンで画面をタップするとメモアプリが起動して即座に書き込める機能にも対応。筆者の所持するXiaomi Pad 5でこのような機能の設定項目は見たことがないので、これは人によっては大きなアドバンテージになるかも。
その他ハードスペック
カメラは1300万画素とインカメラ800万画素で、タブレットのカメラとしては普通です。このインカメラを用いて顔認証を行います。
スピーカーは等間隔に4基を備え、Dolby AtmosやHi-Res認証。
バッテリーは8600mAhと11インチタブレットとしては十分な大きさ。33Wの独自規格による急速充電、18WのPD/QC充電に対応しています。
センサーは光センサーや加速度、ジャイロスコープなど一通り備わっていますがGPSは非対応。2×2 MIMOやWi-Fi 6に対応しますがモバイルデータ通信対応モデルは用意されていません。
機能
UIは独自に調整されたColorOS for Pad。Xiaomi Pad 5のMIUI for Padと名前が酷似していますが、機能性に関してはそこまでパクっている印象はありません。
Galaxy製スマホとWindows、Xiaomi製スマホとノートPCなどでしか見かけないようなスマホ画面のキャストや操作に対応。実用性はともかく、かなり面白い機能です。
そのほか独自のファイル転送やタブレットへのUIの最適化、適切なリソース管理を行えることをアピールしています。
価格
OPPO Padは最も安いメモリ6GB/ストレージ128GBのモデルが2299元、日本円で4万2000円から。各構成の価格は以下の通り。
- メモリ6GB+ストレージ128GB 2299元(4万2000円)
- メモリ6GB+ストレージ256GB 2699元(4万9000円)
- メモリ8GB+ストレージ256GB 2999元(5万4000円)
スタイラスペンは499元(9100円)。また音声アシスタントを起動する専用ボタンなどが含まれるキーボードつきケースも用意されており、価格は399元(7200円)。
近年急に勢いを吹き返したハイエンドAndroidタブレット市場。これまでタブレットを販売したことのなかったOPPO・Realmeや5年近くタブレットを販売していなかったXiaomiのほかにも、Vivo/iQOOやGoogleなどもタブレットを投入する動きを見せています。現状、スマホほど差別化を行える部分がないためかスペックはどうしても似通っていますが、小型タブレットをはじめ様々なバリエーションのタブレットを投入するようになれば嬉しい限りです。
スペック表
OS | ColorOS for Pad(Android 11ベース) |
---|---|
SoC | Snapdragon 870 |
メモリ | 6/8GB |
容量 | 128/256GB |
画面 | 11型2560×1600(WQXGA)液晶 リフレッシュレート120Hz,タッチサンプリングレート120Hz, スタイラスペンのタッチサンプリングレート240Hz |
カメラ | 800万画素 |
インカメラ | 500万画素 |
電池 | 8300mAh |
急速充電 | 33W(独自規格),18W(PD/QC) |
寸法 | 252.2×163.8×6.99mm,507g |
その他 | スタイラスペン、キーボード対応 |
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