折り畳みスマホ市場で積極的に事業展開を行っているSamsung。今後、さらに折り畳みスマホのシェアを拡大させたいようです。
英調査会社のOmdiaのデータによると、折り畳みスマホの市場規模は急速に拡大し、2020年から2021年にかけてその販売台数は309%増加し、2021年は合計900万台が出荷されているとのこと。そのほとんどがGalaxyの折り畳みスマホであるGalaxy Z Fold3とZ Flip3で占められ、両者の登場は8月なのにも関わらず、年末までに合わせて710万台を販売しているようです。
Samsung幹部の盧泰文氏は、「フォルダブルスマホはスマートフォンの新しい標準となる」と述べ、またフォルダブルスマホの属するGalaxy Zシリーズの売り上げが3年以内にGalaxy Sシリーズを追い抜くと予想しているようです。発表されたばかりのGalaxy Z Fold4およびZ Flip4も価格は先代と変わらないため、Samsungの市場掌握の勢いはとどまることを知らなさそうです。
ただ、折り畳みスマホを精力的に国際展開するメーカーがSamsungしかないのも実情ではあります。Xiaomiやvivoといった中華メーカーは母国の中国でしか折り畳みスマホを販売しておらず、Samsung以外に唯一折り畳みスマホを日本でも販売していたMotorolaも、最新モデルの「Razr 2022」の海外展開は未定。噂されているAppleの折り畳みスマホ投入など、市場の競争力を強化させる何かが欲しいところです。