Xiaomiは、同社2代目折りたたみスマホとなる「Xiaomi MIX Fold 2」を発表しました。同社としては実に二年ぶりの折りたたみスマホですが、完成度はかなり高そうです。
パフォーマンス
Xiaomi MIX Fold 2はSoCにSnapdragon 8+ Gen1を搭載。Snapdragon 8 Gen1と比較してCPU性能が10%向上、消費電力が33%減少したことをアピールしています。
メモリは12GBのみ。一方でストレージの選択肢はかなり豊富で、256GB/512GB/1TBから選択できます。
デザイン
本体デザインはこれまでのXiaomi製スマホのどれにもあまり似ておらず、やや独特。カメラまわりは上部に集結されていますが、スマホの横幅全面に展開しているわけではなく、一方やはり厚みはそれなりにあります。
特筆すべきはその薄さ。展開時の厚さは5.4mm。昨日発表された「Galaxy Z Fold4」では厚さ6.3mmだったため、それより大幅に薄く、Surface Duo 2の5.5mmすらも抑えます。
また、折りたたんだ状態でも11.2mmと、もはや少し厚めでケースをはめたスマホほどの厚みです。ぴったり折り畳めるヒンジのおかげでしょう。
重量は262g。スマホとしてみれば非常に重たいですが、Galaxy Z Fold3では271g、Fold4でも263gあり、小型なコンセプトから軽いと思われているOPPO Find Nでも275gあるため、こういった形状の折り畳みスマホではかなり軽いほう。本体色は光沢のあるブラックとゴールドの二色。
ディスプレイ
Xiaomiは「メインディスプレイとカバーディスプレイの両方が主力」であるとアピール、実際それに見合った性能をしています。
カバーディスプレイ
カバーディスプレイは、6.56インチのフルHD+(2520×1080)有機EL。Galaxy Z Fold4ではHD+の画面を搭載、一般的なフォルダブルスマホではアスペクト比が非常に大きくなってしまうことがありましたが、MIX Fold2では21:9。
ベゼルや折り畳み部分も小さくまとめられ、かなり画面占有率は高そうですが、左右でベゼルの太さが不均一なのはやや気になります。
メインディスプレイ
一方、メインディスプレイは8.02インチの2K+(2160×1914)。正方形に近い、アスペクト比おおよそ10:9。画面占有率は非常に高いですが、欲を言えば4辺均一にしてほしかったところ。
共通要素
アスペクト比や画面サイズなど、違って当たり前の部分以外のスペックは同一であり、リフレッシュレートは1~120HzのLTPO、輝度は1000nits。
カメラ
背面のメインとなるカメラは3眼で、5000万画素メイン+1300万画素超広角+800万画素望遠という構成。Xiaomi 12Sシリーズと同じく、老舗カメラメーカーのライカとの提携をアピールし、デカデカとロゴが掲出されています。
先代同様、メインディスプレイ側にはインカメラを設けていません。メインディスプレイはコンテンツを最大限楽しむ為という面からも、各社ともにインカメラの置き場所には苦慮していますが、最も原始的な解決方法であるといえるでしょう。ただ、折り曲げることで自立させ、机上に置いてWeb会議という使い方を完全に放棄しているのが難点ではありますが。
その他
ハード
バッテリーは4500mAh。67Wでの急速充電に対応しており、40分で満充電が可能と謳います。ワイヤレス充電には非対応。
harman/kardonの監修を受けたステレオスピーカーを搭載し、Dolby Atmosに対応。
ソフト
プリインストールされているOSは「MIUI Fold 13」。タスクバーやジェスチャーによる画面分割など、MIUI For Padに存在しているジェスチャーや独自機能が利用可能で、公式サイト上ではMIUI For Padと同列の扱いがなされています。
その他、ハイエンド大陸版Xiaomiスマホで見かける紛失防止システムも充実。SIMカードが抜かれた際に携帯電話をロックする機能や遠隔でのデータ削除などに対応することを謳っています。
価格
価格は最も安いメモリ12GB・ストレージ256GBのモデルが8999元で17万4000円、メモリ変わらずストレージ512GBのモデルが9999元、1TBのモデルが11999元と続きます。
競合する中国市場での折り畳みスマホの価格は以下の通り。
- Honor Magic V : 12/256GB、9999元
- OPPO Find N:8/256GB、7699元
- Galaxy Z Fold3 5G:12/512GB、14999元
- Samsung W22 5G(Galaxy Z Fold3の現地キャリア限定版):16/512GB、16999元
- Vivo X Fold:12/256GB、8999元
OPPO Find Nはやや小柄であり、Samsung W22 5Gは趣旨が異なるため考えなければ、Xiaomi MIX Fold 2はVivo X Foldと並ぶデバイスになりそうです。くしくも、Vivo X Foldも老舗カメラメーカーのカールツァイスと提携し、高いカメラ性能をアピールしていたスマホであるために、Xiaomi MIX Fold 2にとって大きなライバルとなりそうでしょうか。
スペック表
OS | MIUI Fold 13 |
---|---|
SoC | Snapdragon 8+ Gen1 |
メモリ | 12GB |
容量 | 256/512/1024GB |
画面 | カバーディスプレイ:2520×1080 6.52インチ 120Hz 1400nits メインディスプレイ:2160×1914 8.02インチ 1-120HZ 1300nits |
カメラ | 5000万+1200万超広角+800万2倍 |
インカメラ | カバー側:2000万画素 |
電池 | 4500mAh 67W 40分 |
寸法 | 161.6×73.9×11.2 展開時 161.6×144.7×5.4mm 262g |
その他 |
Xiaomi MIX Fold2
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) August 11, 2022
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