LLM(大規模言語モデル)を開発しているBaidu(百度)が今年、HuaweiにAI(人工知能)チップを発注したと、ロイター通信が報じました。情報源は事情に精通した関係者2名。
これまでBaiduはNvidiaのチップを使用してAIを開発していました。
しかし米政府が2023年10月に輸出規制を強化するとの観測が広がるなか、Baiduは先駆けて8月に「Ascend 910B」を1600個発注。10月までにHuaweiは1000個の納品を終えたとのこと。
ちなみにHuaweiが2010年以降投入してきたスマートフォンのブランド名もAscendでした。
これまでBaiduは数千個のチップをNvidiaから調達してきたことから、まだまだその中での比率は低いものの、今後の中国企業の米国企業依存からの転換が進む可能性がありそうです。
まだまだ劣ると考えられていたHuawei製チップでしたが、情報源の一人によれば、中国で入手可能なもののなかでは最も洗練されているといいます。
Baiduは独自のKunlun AIチップを開発しているものの、LLMの学習には主にNvidia A100 チップに依存していました。