Appleは、ブラウザの自由化やサードパーティ製アプリストアなど、ユーザーがAndroidへ乗り換える際の負担を軽減する取り組みを行っていると発表しました。
これはEUで制定された規制への対応の一環。EUが3月7日に発効したDMA、デジタル市場法に対して、Appleが今後行う対応を記した文書にて明らかになったものです。USB Type-C採用のきっかけもEUの規制でしたね。
現在は、Googleが「Androidに移行」アプリをiOS向けに提供しており、iPhoneからの乗り換えはサードパーティにあたるGoogleが提供するツールを利用する必要がありますが、Appleはこれを代替する純正機能を開発中とのこと。この機能が実現した場合、今の「Androidに移行」アプリでは不可能なデータの転送も行えるようになるかもしれません。
Appleは、この機能を2025年秋までにリリースすることを目指しているとのことで、iOS 19あたりでひっそりと実装されていそうです。
このほか、同じデバイス上のブラウザのデータをほかのブラウザに転送するための機能にも取り組んでいるとのこと。
サードパーティアプリストアなどEUの規制に準拠するための施策はEU圏内でのみ利用でき、一定期間EUを離れると自動的に利用できなくなると噂されていますが、Androidへの乗り換え支援はこういったものとは毛色が違うために、すべての国で利用できるようになるかもしれません。